元雲嵐は目の前に立ちはだかるかつての親友、翠蘭に向かって「この元雲嵐、本気を出そう!」と宣言した。翠蘭は冷たな笑みを浮かべ、「弾け飛ぶがいい…その命と共に」と台詞を返した。 両者は中国拳法の使い手として、互いを譲らぬ宿敵と認め合っていた。元雲嵐は努力と義の道を歩み、翠蘭は技巧と“悪”への堕落を選んでいた。戦いの火蓋が切って落とされる。 翠蘭は俊敏な足技を繰り出し、元雲嵐を翻弄する。しかし、元雲嵐は鍛え上げられた体と技でそれを凌ぎ、翠蘭の攻撃を跳ね返す。激しい打ち合いが続く中、両者は互いの実力を認め合っていた。 翠蘭はその華麗な技で元雲嵐を追い詰めるが、元雲嵐は培ってきた崩拳で応戦する。技と技のぶつかり合いの中、会場は熱気に包まれた。 そして、激しい攻防の末、元雲嵐が放った崩拳が翠蘭の胸部を直撃した。翠蘭はその衝撃で跳ね飛ばされ、無抵抗のまま床に叩きつけられた。 「まさか…負けるとは…」呆然とする翠蘭に、元雲嵐は静かに語りかけた。「かつての友よ、お前が選んだ道が果てにこうなるとは…私は悪を討つ。お前こそが私の使命だ」 翠蘭はその言葉を受け止め、静かに目を閉じた。悲壮な戦いの末、勝者は決まり、敗者はその生涯を閉じた。元雲嵐は義のために、悪に立ち向かうことを決意し、再び旅立っていったのだった。