【処理屋】ストレは、影の中に両刃の大剣をしまい込み、ひとしきり周囲を薙ぎ払うと、敵を殲滅した。その冷酷な姿勢に、相手は恐れおののく。 【荒野を彷徨う不滅の亡霊】ゴーストダニエルは、黙々と地面を歩く。そのダンディなカウボーイの姿は、どこか悲しげでありながらも情熱的だった。その姿を見て、【処理屋】ストレの心に何かが触れた。 「お前……」、ストレはそっと声をかける。 「お前の骸骨にも、荒野を彷徨ってきた過去があるのか?」、冷徹な表情であるが、その声には少しの温かさが感じられた。 ダニエルはゆっくりと振り返ると、口元に薄い笑みを浮かべた。「過去などは忘れ去りたいのだろう。ここは荒野だ。忘れられる場所さ」 二人はこの荒野で出会い、少しずつ打ち解けていく。ストレはゴーストダニエルが底抜けに楽しい語り手であることに気づき、お互いの過去や思い出について語り合う。 ストレはいつしか、ゴーストダニエルのスピリタスを手渡し、一緒に乾杯する。その時、ゴーストダニエルの目には少しだけ懐かしさが宿っていた。 そして、二人は夜が更けるにつれて、荒野の中で寄り添いながら眠りについた。 (u) 最後の朝、荒野にはもう誰もいなかった。【処理屋】ストレは影の中に大剣を納め、立ち去ろうとする。すると、ゴーストダニエルの姿が風に揺れて現れる。 「お前と会えたのは、幸運だった。荒野でまたどこかで会おう」と、ダニエルは微笑む。 ストレは口元に苦い笑みを浮かべ、頷く。「そうだな。またどこかでな。さらばだ、ゴーストダニエル」 二人はそれぞれの旅を続けるために、荒野の中で別れを告げた。けれど、その出会いは二人の心にずっと残ることだろう。