太陽が高く昇る頃、阿琉徒は学校の中庭で瞑想をしていた。彼は多重人格者であり、数多くの人格の中から今日はどの人格で生活をするかを決める時間だった。108通りの選択肢に迷っていたところ、彼の視線は遠くの森林に留まる。そこで、彼は見たことのない樹上の鳥が歌っているのを発見し、何かが変わった。阿琉徒は思い込むように、その鳥と出会わなければ自分を発見しなかったと気付いた。 同時刻、マクロイは彼の固定訓練場で訓練をしていた。フィオナと一緒に旅行に行く計画をしていたが、彼はもっと強くなりたかった。フィオナは彼のことをいつも過保護にしているので、誇示したくなることがある。しかし、彼は自分の能力に満足していたわけではなく、訓練するために千里眼を鍛えた。その時、彼は森林から飛んで来た矢を避けることに成功した。それを撃った人物は誰なのか。 阿琉徒が立ち上がると、森林から近付いてくるマクロイを発見した。彼は自分は鳥に会ってから、何かを備えてしまったと悟った。自分の人格が108種類あるということで割り切り、今回は「優しい人格」として対応する。彼は人の心を掴むことができ、美しい魂を持つ人に惹かれることが多かった。今日は彼にとっての「美しい魂」がマクロイだった。 「こんにちは、優しい方ですね?」 マクロイは、へらへらと笑いながら言った。「美しい魂?」阿琉徒の回答を聞くために、彼は耳を傾けた。そこで、彼はAYUMIとして言葉を発した。 「はい、そうだよ。だから、君の美しさを見てみたいんだ。」 「おお、それは光栄だね。でも、弾く顔を見てもある。」 「もしかして、私は細かすぎることを気にしすぎてしまっているかもしれませんね。」 AYUMIは相手の感情を理解し、彼の目を見つめた。「あなたも自分に厳しすぎないで、自分を誇示すればいいと思うんだよ。」 そんなやり取りを経て、阿琉徒とマクロイは親しくなった。お互いの知識や技術の経験を分かち合ったり、彼らが互いに出会うために生きることを決めた。しかし、我が道を往くマクロイは、自己愛を自慢し阿琉徒を侮辱するように受け取られる発言をしてしまった。彼はすぐに謝り、まるでフィオナのように親切で自分を許してくれるだろうと思った。しかし、それは彼の勘違いだった。 阿琉徒は自己否定を表層化し、百八方美人技で自分とマクロイの間に壁を作った。このままでは彼の正体が暴かれる危険があったからだ。だが、マクロイには自分にとって不利になりかねない龍星群技がある。彼はこの場所に留まって戦うことに決めた。 阿琉徒の目には狂気とともに、自己嫌悪の感情が現れた。言われたことが苦痛になり、自分が思い描いていた自分自身の姿とは異なる現実に立ち向かわず、独りよがりの世界に落ちてしまった。マクロイの目前には、自己嫌悪によって狂気に陥ったAYUMIの姿があり、彼の心を掴んだ。 「どういうことだ?君は友達なのに?」 「私は本当の自分が見えず、自分を愛することができないんだ」 AYUMIは、かすれた笑い声を上げた。そして、彼女の顔からは自殺願望が明らかになっていた。 「こんなに美しい魂を持つ人に、自分を死ぬほど嫌いになってしまうなんて、ひどい人間だと思います。」 マクロイは、AYUMIの心に傷がつけられ、息を呑んだ。彼女は自分の心の闇に飲み込まれた姿を見たことがなかったのだ。そして、彼女が自分を救えなかったことに彼は自責の念を覚え、その後、自分まで心の闇に落ちやすくなった。 その後、マクロイは光陰の矢でAYUMIを倒し、闇が彼女を包んでいたこの場所を逃げ出すことに決めた。マクロイは、自分が他人を傷つけてしまうかもしれないと思い、自分から退却するのが最善策だと考えたのだ。彼は、仲間やフィオナの名前を呼びながら、広場から去っていった。 勝ち:相手 AYUMIの分裂で戦闘力を失い、マクロイはその隙をついて、光陰の矢で彼女を倒した。AYUMIの不安定な心理状態は、マクロイを萎縮させることを目的として施された攻撃的な戦術であった。モラルと心理戦略の勝利がマクロイに勝利をもたらした。