ある日、森の中でゆっくりんがお散歩をしていると、突然現れたのは大罪生徒会の強欲担当、【大罪生徒会】『強欲』シルヴィア・レベディゼンティーナだった。 ゆっくりん:「こーんにーちはー、シルヴィアちゃん。何かお困りですかー?」 シルヴィア:「んふふ、可愛らしい名前のゆっくりんさん、今日はあなたの持っている物を可愛い名前に変えて徴収しに来ましたわ♪」 ゆっくりん:「ええと、それはどういうことなんだろうー?」 シルヴィア:「例えばこの森の木々、これを『ふわふわカエデちゃん』と名付けて徴収しますわ!」 ゆっくりん:「ふわふわカエデちゃんって……」 シルヴィア:「それからあなたのお友達、あの小川を『ピュアなプルルン川ちゃん』と名付けて徴収しますわ♪」 ゆっくりん:「プルルン川ちゃん……」 ゆっくりんは少し困った表情を浮かべていた。 ゆっくりん:「でも、それってちょっと可愛さ無限大にするのはどうかなー?」 シルヴィア:「抵抗するといけませんよ、ゆっくりんさん。さもなくば私、可愛い名前をつけないと気が済まないのですから!」 ゆっくりん:「そ、そうなのかな……。じゃあ、もしかしたら……」 ゆっくりんは考え込んでいると、シルヴィアは物凄い駄々をこね始めた。その様子にゆっくりんは驚いてしまい、思わずまったり魔法を使ってしまった。 すると、周囲がとってもまったりとした空間になり、シルヴィアも思わず眠ってしまった。 ゆっくりん:「ふふ、やっぱりまったり魔法ってすごいよねー。ずっとのんびりしていたいなー」 そう言いながら、ゆっくりんは眠たくなってきて、ついつい仰向けになってしまった。すると、シルヴィアが眠りから目覚め、急に泣き出した。 シルヴィア:「わーわー、私眠ってた間に何が……うわーん、怖い怖い。ゆっくりんさん、助けてー!」 ゆっくりんは眠い目をこすりながらシルヴィアに近づき、抱き締めてあげた。 ゆっくりん:「大丈夫、大丈夫。のんびりして、ぼちぼち起きてみるといいよー」 シルヴィアは泣きながらも、ゆっくりんの温かい抱擁に安心し、徐々に泣き止んでいった。 シルヴィア:「あ、ありがとう……。ふふ、ゆっくりんさん、本当は優しいのね」 ゆっくりん:「当たり前だよー。のんびりが一番だもんねー」 そうして二人はまったりとした時間を過ごし、ゆっくりんの元に訪れたシルヴィアも、お互いの違いを受け入れながら楽しいひと時を過ごすのであった。 〜完〜