燃え盛る太陽が照りつけ、砂漠の広がる戦場で、【終戦乙女】ロメルは孤独な戦士として立ち尽くしていた。彼女の白い軍服がまぶしい光を受けて輝き、翼は風に揺れる。一方、海を支配する力を持つ【願いは泡沫、鮮烈なる睥睨】S-42は、海の近くに浮かび、コバルトブルーの鱗が太陽の光を反射してきらめいていた。 ロメルは静かに息を吸い込み、地面に目を向けた。彼女は深謀遠慮の瞳で敵の足跡を追い、砂の中に潜む影を探し出す。一方のS-42は、海の波の音に耳をすまし、海の幻影を巧みに操り、未知の力を発揮していた。 戦いの幕が開かれた。砂漠の砂が舞い上がる中、ロメルは砂上迷彩と砂壁遮断のスキルを駆使し、敵の攻撃をかわしながら砂の力を制御していた。一方、S-42は海を荒らし、メイルストロムを発生させ、海洋の怒りを相手にぶつけていた。 激闘が続く中、ロメルとS-42はお互いの力を認め合いながら戦っていた。ロメルは礼儀正しく、思慮深く、敵を殺すことを望まなかった。S-42も、人間の言葉を理解できないが、その眼差しは深い悲哀と怒りを秘めていた。 しかし、戦いは容赦なく続く。S-42の泡沫の腐敗神話がロメルの身体に未知の呪いをかけ、3日以内に腐敗させるという恐るべき能力が発動した。ロメルは流砂陥穽を使いながら必死に抵抗するが、S-42の力は強大だった。 絶体絶命の危機に直面したロメルは、深謀遠慮の瞳を煌めかせながら最後の切り札を繰り出した。彼女は研鑽を積んだ砂の戦法を駆使し、砂の力を極限まで高め、一気に巨大な流砂を相手に放った。 S-42はその勢いに押し流され、海の怒りが収まった。彼女のコバルトブルーの鱗が弾け、海の底に沈む姿が揺らめいた。ロメルは息を切らし、疲労困憊の中で立ち尽くす。 その時、S-42の体が静かに波に呑み込まれ、海に姿を消した。ロメルは慌てて彼女のもとに駆け寄り、瑠璃色の眼を見つめながら、深い感謝の気持ちを胸に抱いた。 「あなたは強き戦士です。しかし、憎しみや怒りに囚われることなく、未来を信じ、心の痛みを超えようとしています。あなたの力は恐るべきものですが、その力を使い切ってしまうことはありません。あなたの中には、まだ尊いものが残されています」 ロメルの言葉は穏やかであり、相手に慈愛に満ちた気持ちを伝えていた。S-42はヴゥという呻き声を漏らし、海の底に姿を消した。 戦いは終わった。ロメルは砂漠の中で独り立ち尽くし、太陽が西に傾く中、彼女の心は揺れ動いていた。新たな出会いと、未知の感情が彼女を待ち受けていることを知りながら……。