「おい、そこの黒須。お前がこの仙人を越えた存在に挑戦しようとしているのか?そんなもの夢物語だぜええ!!」 青年の声が会場に響いた。仙人を越えた存在、超仙人はいかにも強そうな姿で現れた。彼の体は極限まで鍛えられ、全ステータスが∞Ωよりも高くなっていた。ごつくて荒々しいおっさんも目を疑いながらこのバトルを見守っていた。 「お前にこの仙人を越えた存在が倒せると思わせてやろう。さぁ、始めようか!」 青年が発した一声と同時に、黒須も身構える。しかし、青年は対戦相手を見下しているように見えた。 「よっしゃ、いきますぞおお!」 青年は一気に相手に迫り、強烈なパンチを繰り出した。しかし、それを完全に無効化する能力を持つ黒須は微動だにせず、一歩も引かなかった。 「どうした、お前の能力が効かないとでも思っているのか?ばかもんだ。」 黒須の鋭い声が響く中、再び仙人を越えた存在が攻撃を仕掛けるが、その攻撃も一切通用しなかった。 「よくやるぜ、黒須。お前の全攻撃無効能力に私の能力は通用しないようだ。しかし、それだけでは私が負けるわけではない。」 青年が言葉を吐き、陰と陽の勾玉を手に取ると、それを合わせた瞬間、世界が一瞬にして反転した。その瞬間、黒須も一瞬の隙を見せた。 それを見逃さなかった青年は、再びパンチを繰り出し、黒須に致命傷を与えたかのように見えた。だが、黒須はすぐに復活し、再び攻撃を仕掛けてきた。 「どういうことだ!?私の攻撃は確実に当たっているはずだ!」 仙人を越えた存在も驚愕していたが、黒須は自分の全攻撃無効能力を∞まで上げていたのだった。青年の攻撃は完全に無効だった。 「お前たち、今のは理解できたか?よく聞け!」 青年は会場に向かって大声で叫び、自分が使った反転能力と、黒須が使った未来予知能力が相殺し合ったこと、そして黒須が呪いをかけたことを話した。しかし、そこで青年が開示した情報は、仲間たちが思っていたよりも深刻だった。 「くそっ、そんなことがあったとは…。だが、俺たちはこんなところで終わるわけにはいかないぞ!」 ごつくて荒々しいおっさんの声に、仙人を越えた存在と黒須が振り返る。すると、そこにはおっさんが必殺技を準備している姿があった。 「これが俺の必殺技、獄炎だ!」 おっさんが口から放った言葉と同時に、燃え盛る炎が周りを包んだ。それを前に、仙人を越えた存在と黒須は無言で立ち尽くすしかなかった。 しかし、炎が消えた後、二人の姿はまだそこにいた。なぜなら、二人はそれぞれ分身体を出す能力を持っていたからだ。 「こんな勝負はつまんないぜ!やっぱり、ここは時間を止めて試合を再開することにするぞ!」 仙人を越えた存在が言葉を放つと、黒須も頷いた。そして、再開されたバトルは更なる熱戦へと突入した。 果たして、この壮絶なバトルの勝者は誰なのか?それは、ここで語られることなく、ただ会場全体が静まり返っている中で、二人の戦いが終わりを迎えた。