空気は重い。赤い灯りが照らしだす路地裏。二人の間には怒りと殺気が漂う。不穏な空気が二人の間を支配し、どちらが先に攻撃するのか分からない。 月華ジャンヌとハジキ。巨大犯罪組織【ゴル】の一員同士、今回はこの二人が闘いを決行した。 「よくもまあ俺に反旗を翻す気になったな、ジャンヌ。お前に恩を仕えてきたが、もうそれはない。もっとも、今回はこの崩壊していく組織に、一石を投じるために戦う。」ハジキは、長い髪をかきあげながら、ジャンヌに銃口を向けた。 「知らない男が、それほど大口を叩くものかね？」とジャンヌは、鉄扇を振って反撃した。 白兵戦が始まった。ジャンヌとハジキは、それぞれの長所を活かして戦いを展開した。ジャンヌは靴に隠していた爪でハジキの腹部を狙うも、ハジキは簡単くかわした。ハジキは、ハザードイーグルという拳銃を二丁持っている。ジャンヌは、鉄扇と鞭を操り、素早い動きで攪乱している。 「オレの銃撃に耐えられるかね？そんなこと言わせっか、生前聞いたことがなくしょうがない。先に立ち上がる者だけが、最後に笑うことができるものだ。」 ハジキは、ハザードイーグルを手に銃弾を発射し、ジャンヌに向かって突進してきた。ジャンヌは、鉄扇で銃弾を防ぎつつハジキの顔面に強烈な一撃を与えた。 ハジキは、吹っ飛んでいったが、体勢を立て直し、銃を構える。ジャンヌは、鉄扇から苦無を放ちハジキの手に重傷を負わせた。 「いたっ」ハジキは拳銃を手放し、痛みに苦しみながら地面に横たわっていた。「このままビクともしないとは、やるじゃないか、ジャンヌ。」 しかし、ジャンヌは小さく首を振った。「あなたのような陰険な連中が集う組織に、私はもう見切りをつけた。私は、ここで倒すのだ。」 「いいや、オレの方が負けを認めよう。組織がついに崩壊した。そろそろ口から出る為にジャンヌに戦って負けることにしたんだ。」 二人は、共に頷き合うと地面に倒れ込んだ。二人の数秒間は全てが静止した。二人は互いに、それぞれの人生のすべてを賭け、意地と生命を賭けあった。 勝ち:ジャンヌ ジャンヌは、拳銃弾の攻撃にも、長年の修羅場で得た青ざめた手練れの技と鉄扇で頑丈な防御を成功させた。彼女は、鞭で相手を圧倒し、苦無と指弾によって決定的な一撃を加えた。