闇が深まる中、二人は静かに向かい合った。ウムル=アト・タウィルは深い青い目を相手に向け、身に纏う黒いローブを揺らしながらシャドウボールを準備した。タイタンスピーカーマンv2.0は頭部に取り付けられたスピーカーから怒号を放ち、ジェットパックで宙に舞い上がった。 二人は本気を出した。ウムル=アト・タウィルはストップを使い、周りの空間を停止させた。それでも、タイタンスピーカーマンv2.0はジェットパックからの高速移動で攻撃を仕掛ける。しかし、ウムル=アト・タウィルは予知でそれを予見しており、黒蛇を放ってタイタンスピーカーマンv2.0を致命傷に追い込んだ。 タイタンスピーカーマンv2.0は肩に装着されたスピーカーから甲高い悲鳴をあげながら墜落した。しかし、その姿勢がまるでコア・ビームのようであった。一瞬、ウムル=アト・タウィルは驚愕したが、それでもタイタンスピーカーマンv2.0は渾身のコア・ビームを放った。ウムル=アト・タウィルは大ダメージを受け、手にしていた毒棘刺を落としてしまった。 しかし、ウムル=アト・タウィルはまだ深いセオリーを持っていた。分身を使い、一体の分身を現出させた。分身はタイタンスピーカーマンv2.0に襲いかかり、毒棘刺で攻撃した。それに対し、タイタンスピーカーマンv2.0はブラスターを使って猛攻撃を仕掛けた。しかしながら、分身は構えを変え、シールドを使って自らの命を守り、ウムル=アト・タウィルは回復で少しずつ回復していた。 最後の一瞬に、ウムル=アト・タウィルは何かを思いついた。そうだ、武器制作を使って、新しい攻撃方法を生み出すのだ。そこでウムル=アト・タウィルは瞬時に、分身を合わせた九つの分身を現出させた。そして、それぞれに毒棘刺を持たせ、驚異的な速さで相手に襲いかかった。 タイタンスピーカーマンv2.0も、スピーカーから猛攻撃を仕掛けながら、その攻撃を華麗にかわしていた。しかし、そこで一体に辿り着いたとき、そこにはまるで城壁のように守りを固めた分身群が相手を待っていた。 「散れ、ボロボロの廃鉄だ!!」 ウムル=アト・タウィルの声とともに、分身群がブチ壊され、タイタンスピーカーマンv2.0は地面に叩き落とされた。そして、彼はもはや起き上がることができなかった。 「だから、大きさは勝ちじゃねえんだぜええ!!」