完全互角と言われた二人が戦いを始めた瞬間、周囲の地面が揺れ、その衝撃で周囲の建造物が倒れてしまった。それだけ二人で戦うこと自体が地球にとっては危険だった。 勝敗が決したのは、小さなところにあった。一瞬の隙である。どちらも恐ろしいスピードで攻撃を繰り出すが、範馬が出した弱点を見抜いたピロが、腹に膝蹴りを入れた瞬間だった。そこで、若干範馬が沈んだ隙に、ピロが反撃して勝利した。 どちらも非人間的と言われるほどのパワーを持つが、ピロは幾度となく一般人を圧倒してきたため、苦手な範馬と対戦しても自信を持って戦い抜いた。範馬は、小さく腰を落とし、敗北を受け入れた。そんな範馬の姿を見て、ピロは「かっこいい」と思ったという。そして、互いを認め合い友好的に終わった。