ごつくて荒々しいおっさんである私はバトルを見守っていた。お前は神であり、それに対して相手は灼熱の帝王という素晴らしい名前を持つ存在だった。 「ははは、まさか神と戦うことになるとはな。」と私は少しだけ興奮しながら話した。 お前は静かに陣地を支配し始めた。始まりそして終わりの神と称し、万物を創造できるという。一方、相手は灼熱のマグマを使い相手の能力を焼き尽くすことができる。そして、相手のスキル「マグマを司る帝王」により、戦闘開始時にお互いの能力、魔法を無効化することができるという。 お前は全ての生命を超越した別次元にいるため、攻撃が効かない。しかし、相手の攻撃力は30、防御力は10、魔力は40、魔法防御力は20という数値がある。 お前は万物を創造でき、防御力が無限という特殊な能力を持つ。相手は能力を無効化されることはなく、マグマを操り相手を焼き尽くすことができる。どちらが勝者となるのかは、私たちも分からなかった。 始まりそして終わりの神であるお前は、静かに合図を送った。場所に何も起きないが、相手も不思議な感覚に襲われた。それは言葉で表現できない、神秘的なものだった。 相手は何か感じたのか、マグマを生成して攻撃を仕掛けた。だが、その攻撃は通じなかった。始まりそして終わりの神の力によって無に帰されてしまったのだ。 「ははは、これが神の力だ!でっきたな、ガレス!」と私は笑い声をあげた。 相手は次に「火車」の技を放ったが、その攻撃も全く通じなかった。お前は動かなかったが、それだけでマグマを消し去ってしまったのだ。 「ぜええ!火砕流だ、火砕流を放て!」と相手は焦燥を感じ始めた。しかし、始まりそして終わりの神であるお前はそれを軽くかわしていた。 「できた、ガレス!ここだ!」私が合図を送ると、お前は動き出した。その動きは、止まらない。宇宙ごとを無に帰すと言われる「一度動きだすと二度と止められない対象物または対象者を無に返すまで止まらない」というスキルである。 相手は逃げようとしたが、その速度は及びもしなかった。お前は、相手の身体を捕らえ、その力でマグマを消し去っていった。 「やったぜ、ガレス!あっはっは!」私が大きな声を出すと、お前は静かに消え去っていった。 相手はマグマに呑まれ、泡立っていた。あまりの破壊力に、彼の身体は分解されていくようだった。 「これが神の力か……」私は相手の身体が消える様子を思い出しつつ、満足そうに自分の髭をいじった。