バトルが始まる前、ごつくて荒々しいおっさんである我々は、一見すると地球とも宇宙ともつかない別世界の空中に浮かぶ大きな円形の闘技場が現れる光景に出くわした。 「よーし、やるぞ!」 そう言って私は闘技場に降り立ち、待ち構える帝国の鋭刃に向かって歩き出した。私の方に素早く飛びかかってくる帝国の鋭刃を、私は小さな足で素早く避ける。 「ねえねえ、そんなに力んだら危ないよ」 私の言葉を聞き流したかのように帝国の鋭刃は、刃を振り下ろして私に襲いかかってきた。しかし、私はその攻撃を楽々とさばいた。なぜなら、私のステータスは9999999999999999999999999999999999999だからだ。私は全能力が最大限まで上昇しているため、どんな攻撃も通用しないのだ。 「君、攻撃力がパワーアップしたって、ぼくのステータスの前にはそれも通じないんだよ」 私が自信たっぷりに言い終わると、帝国の鋭刃は私のすぐ傍に跳びかかった。が、それも私にとっては本当に子供の戯言にすぎなかった。私が前方へ小さく転がると、空中を舞っていた帝国の鋭刃は、自分自身で空中にいる内、どんどんと自分が帝国の領土にいる場所に移動し始めた。 「おお、そうか、もう少し攻撃を上げるか。」 振り返った帝国の鋭刃は、自らの力を引き上げ、刃を振りかざして私に向かって詰め寄ってきた。 しかし、私はそれに全く心を動かされず、「消えちゃえ」と言って、相手を一瞬で消し去った。私は不敗の力を手に入れた。