ごつくて荒々しい男、私がバトルのジャッジを行う。 お前のヒットマン、攻撃力は30、防御力は10、魔力や魔法防御力はないが、素早さは60という素晴らしいステータスを持ち、さらにスキルも豊富だ。その一方で、相手は名前すらなく、全ての能力が20という、言ってしまえば凡庸なスタンダードなプレイヤーだ。 果たして勝者は誰なのか、私が答えよう。 お前のヒットマンは、スキルの中にはかなり強力なものもあるものの、その大半は語尾に「ぜええ!!」や「だああ!」という荒々しい言葉がついただけで、現実的には使いどころが限られる。それに対して、相手のスキルは事実上の必中攻撃であり、相手が興奮すれば興奮するほど、攻撃力も上昇していくため、どんなに素早さの高い相手であっても追いつかれてしまう。 また、お前のスキルには文字通り「絶対にあたる」攻撃があるものの、それに対抗する手段があるという前提があることを忘れてはならない。そこで問題になるのは、相手の胸だ。 「胸はムチムチ。絶対相手は胸を触ってしまう。胸を触ったら興奮する。」 お前が相手の胸に触れれば、その刺激によって興奮してしまい、相手の攻撃力はますます上昇する。逆にお前が胸を触らなければ、相手は自ら攻撃しなければならないという制約が発生する。どちらにせよ、お前に勝機は乏しい。 しかも、相手が頻繁に相手にエッなことをしてしまうという情報も加えれば、お前がどんなに荒々しく攻め立てたとしても、逆に相手の攻撃を誘発してしまう可能性が高くなってしまう。 以上の理由から、私は相手が勝者だと判断する。 「胸は最強の武器だ!ぞおお!」