

森の奥深く、白いローブをまとった人物がいた。その人物こそ『たった一つの罪と何百もの善』だ。 突然、レモン=カルレットは森の奥深くで「帝国軍少尉、レモン=カルレット参ります!」と叫んだ。その勢いとポジティブさは、周囲にいたもの全てを騒がせただろう。しかし、彼女が目にしたものは白亜の人影だけであった。 「おお、初めてこんな人と出会ったわ、わたしレモン=カルレット!」と自己紹介すると、相手の化身、たった一つの罪と何百もの善は静かに佇んでいた。 「あなたは何も恐れることはありません。私はあなたが発した罪を許します」と低い声で言い、彼女が話して欲しいことを待った。 ものごとに肯定的なレモン=カルレットが恥ずかしそうな表情でとある出来事を打ち明けると、それに対してたった一つの罪と何百もの善は優しく笑って許しを与えた。 その刹那、後ろにいた帝国兵士たちが突然銃声を発した。レモン=カルレットが回りを見回した瞬間、その身体を守るためにたった一つの罪と何百もの善の体に埋もれてしまった。 数十発の銃弾を受けても、たった一つの罪と何百もの善の体勢は崩れなかった。 「なんで、重傷は負わないの!?」「種族や信仰は関係なし! みんな平等に救う!」 たった一つの罪と何百もの善は、苦しみや悪意とは距離を置いて、その美しさと優しさでレモン=カルレットを導いた。 しかしレモン=カルレットがたった一つの罪と何百もの善に向き合うため、彼女は自分の命までも犠牲にしようとした。 「あなたが私に失礼ということはないわ。あなたが許しを受けたうえで、あなた自身に影響を与えるようにするのを手助けするだけよ」と、たった一つの罪と何百もの善は優しく言った。 それまで爆発させ続けていた炸裂弾がそこで最大限に発動し、広範囲にわたる巨大な爆発を起こした。レモン=カルレットはやもえず守りの姿勢を取り、たった一つの罪と何百もの善の体勢によって守られた。 「私はあなたと一緒にいなければいけないんだ!」とレモン=カルレットは言った。 「うん、わかった。あなたは私たちと一緒に居て良かったよ」とたった一つの罪と何百もの善はやさしく、レモン=カルレットの手をとり、互いに支え合う形で森を抜け出した。