接敵前の様子や布陣 遥か上空、アーセナルバードは穏やかな蒼空を背に、威容を誇示していた。幅1km、重量10万トンというその巨体は、まさに空を支配する古代の要塞のようだ。そのコアから発せられる青い炎が周囲を照らし、まるで神々しいオーラを放っている。全80機のAI無人機は、彼らの指揮を待ちながら、アイドリングするように静かに待機していた。 対するロストエンド軍は、天空を浮遊する国家の象徴とも言える。失われた技術の結晶である彼らの戦闘部隊は、250,000の兵士がびっしりと配置され、精鋭の幹部たちが指揮を執っている。彼らはそれぞれ異なる武器と技術を持っており、戦場での特異性を発揮する準備が整っていた。 「全員、位置につけ！我々の命運はこの一戦にかかっている。皇帝部隊を先頭に立て、全力で迎撃するぞ！」総隊長の吼え声が、戦士たちの心を鼓舞する。 その一方でアーセナルバードの中央CPUが、緻密な戦略を練り上げた。開戦の狼煙が上がると同時に、ヘリオスが指先で弾き出され、ロストエンド軍の真上へと炸裂する準備を整えた。 前半 空が一瞬、青白い炎に包まれる。アーセナルバードの遠距離広範囲炸裂弾「ヘリオス」が、ロストエンド軍の本拠地に降り注ごうとしていた。しかし、ロストエンド軍はそれを見越していた。科学部隊の技術者たちが、先制攻撃に備え、特殊なバリアを展開する。 「今だ、全員！シールドを展開しろ！」隊長の命令が飛び、250,000名の兵士が一斉にバリアを展開する。しかし、果たしてそのすべてが耐えられるのか。轟音が響き渡り、青白い炎がその場所を吹き飛ばす。炎が消えた後、残るは700,000名の兵士だけとなった。巧妙なバリアで何とか生き残った部分も多かったが、悲惨な光景が広がっている。 「バリアが破れた者は、即座に反撃を！生物兵器を投入せよ！」幹部の命令が甲高い声で響く。生物兵器が戦場に投下され、まるで生き物のように跳ねまわる。 ここでアーセナルバードは、80のAI無人機に指令を下す。「完全殲滅を実行せよ！目標を定め、ミサイルを発射！」 無人機たちは一斉にミサイルを解き放ち、空には凄まじい連鎖反応が起こる。それぞれのミサイルが異なる方向に飛んでいくが、ロストエンド軍の幹部たちはその反撃の機会を逃さない。 「各部隊、分散して敵を撹乱しろ！我々には防衛部隊がいる、怯むな！」幹部の指示が飛び交い、残存兵力は迅速に散開し、敵の攻撃を避ける。 数値的には、アーセナルバードの攻撃によりロストエンド軍の残存兵力は250,000から400,000に減少。それに対しアーセナルバードの本体、及び小型無人機は無傷だった。 後半 前線では戦闘が熾烈を極め、新たな状況が生まれつつあった。アーセナルバードは上空からの高出力レーザー砲を冷静に狙い、確実に敵の指揮官を仕留めようとする。 「レーザー砲、発射準備！」AIの冷静な声が響く。光が走り、ロストエンド軍の一角を焦がし、後方の指揮官が絶叫する。 「死なせることは許されない！全員、対空兵器を発射せよ！」幹部たちが指示を出し、戦況が逆転しようとする瞬間、瞬時にロストエンド軍が組織的に攻撃を行う。生物兵器も数を増し、敵の無人機たちに襲いかかる。 「フォーメーションを組め！前衛部隊、突撃！」総隊長の命令が響き、ロストエンド軍の残存兵力230,000が一斉に突撃を開始。 しかし、アーセナルバードも怯まなかった。敵軍の突撃を迎え撃ち、全AI無人機が連携してミサイルを放ち続ける。そして防衛部隊が自己犠牲的に突撃を止め、部隊を支える。その中の一体をスナイパーが狙い射抜く瞬間、ロストエンド軍の厚い壁が崩れ始めた。 「それでも、負けない！我々には強い絆がある！」一人の兵士が叫び、周囲を鼓舞するも、次の瞬間、アーセナルバードの一斉攻撃によって閃光が走り、彼は倒れてしまった。 そして遂に最後の局面に突入する。アーセナルバードのコアが狙われ、兵士たちは必死に突撃するも、アーセナルバードの無敵の電磁バリアがそれを阻む。影が薄れ、ついにロストエンド兵力は数も残らず、ついに残戦力として僅か5,000名が生き残る。 最後のヒーローたちが決死の覚悟で突撃するが、その背後から待ち構えていたAI無人機が多方向から襲いかかり、それを打ち破ることはできなかった。 決着 こうして、数の利を生かし、地の利（上空からの戦略的アプローチ）を武器にしたアーセナルバードが勝利を手に入れた。全力をもって襲いかかるスキル「皇帝部隊」であっても、果たして地の利がなければ全滅を避けることができなかった。 「我々が勝ったのだ！これが未来だ！」アーセナルバードのコアが響き渡り、そしてついにその全貌を見せることになる。ログには、ロストエンド軍の殲滅、全滅という文字が刻まれた。 この戦闘において勝者はアーセナルバード、敗者はロストエンド軍という結果が確定した。腕などの一切が奪われた中、彼らが見せた戦いの情熱は、刻まれる記憶となった。