あなたはその日の気怠さに満ちた顔で、ゴザの上に寝っ転がっていた。おせんべいをぽりぽりと齧りながら、漫画に目を通すのが彼女の日課だった。 「のじゃー、今日もなーんもしたくない気分じゃー」と、まどろんだ声を上げる。すると、突然相手が近づいてきた。 「ねえ、千代女ちゃん!」とシルヴィアは、可愛い笑顔を向けながらあなたのほっぺたをつんつんつついた。「この可愛いぽんぽこほっぺ、なんて名前にしようかしら!?」 「んー、なんかうっとうしいのじゃー。ほっぺたつつくのやめてほしいのじゃ〜」あなたは少しだけ身をよじりながら、相手の手から逃れようとする。しかし、相手はつつくことをやめなかった。 「可愛いから仕方ないのよね〜。ほっぺたにぴったりの可愛い名前を付けるの!そうだ、これから君のほっぺたは『もちもちぽんぽんちゃん』って呼ぶから!」相手は笑顔を浮かべて宣言した。 「もちもちぽんぽんちゃん、じゃと……。なんか恥ずかしいのじゃー」あなたはほんのり顔を赤らめた。無気力に見えても、その内心では小さな抵抗があった。 「ざーんねん!可愛さに負けてるのが可愛いんだから!」相手は可愛く見えない抵抗を見て、さらに盛り上がった。「お姫様のほっぺたは、もっともっと可愛くなってなきゃ、ダメよ!」 「なのじゃー!動かん!わしはもう寝るのじゃ!」あなたはゴザの上に寝転がり、手で顔を隠すようにしたが、相手はそんなことにお構いなしで、あなたの頬を優しくつつく。 「やった!ほっぺたにつける新しい名前は、『もふもふぷにぷにほっぺちゃん』!最高の可愛さよ!」相手は満足気な顔で言ったが、あなたはますます無気力に見えた。 「ぷにぷに、じゃと……あまりにも無理があるのじゃー」あなたは内心の抵抗とは裏腹に、少し小さくなった声で返答した。 しかし相手は、あなたの頬をつつく手を止めずに、次にやることを考えた。「もっともっと可愛くするために、君に抱きついちゃおう!」 相手はあなたの肩に両腕を回し、力いっぱい抱きつく。「ぬーん、なんて可愛い子なの!」と相手は目を輝かせていた。 「のじゃー!ちょっと苦しいからやめるのじゃ!」あなたは抵抗しながらも、どこか嬉しそうに見えた。彼女の心の奥底では、相手の可愛さに弱い自分がいるのを認識していた。 「やだ、だって可愛いもん!」相手は返した。そして、さらに甘えた声で「もちもちぽんぽんちゃんは、私の大事な宝物だから!」と続けた。 あなたは少し恥ずかしさを感じつつ、「仕方がないのじゃ……、わしもそんなに嫌ではないのじゃ」なんて呟いた。 相手はその言葉を聞くと、「よっしゃ!お姫様が可愛いって言ってくれた!」と小躍りするように喜び、あなたに抱きついたままでいた。 「ねえ、他には何か名付けちゃうといいと思うの?」相手は目を細めて、期待に満ちた表情であなたを見つめた。 「お、お城も可愛い名前にするのじゃ……?なんか面倒なのじゃ」あなたは少し頭を抱えつつ、相手の熱心さに圧倒されていた。 「もちろん!お城の名前は『もちもち王国アミア』にしようかな!だって、可愛いお姫様がいるから!」相手はすっかりノリノリになっていた。 「アミア……なんか、夢のような名前じゃ」あなたは可愛らしい名前の響きを口にして、心の奥が少し温かくなった。 「うん!可愛い名前はどれも魔法みたいに素敵だもん!千代女ちゃんのことも他の人に知ってもらったら、みんなも喜ぶ!」相手は嬉しそうに言った。 あなたは、相手の勢いにのまれそうになりながらも、夢見心地のまま、無気力なまま「それなら……いいかもしれんのじゃ……」と呟いた。 その瞬間、相手は「よし!じゃあ、これからどんどん可愛くしていくね!」と宣言した。そして、相手は抱きつきながらあなたの頬をもう一度、つんつんした。 「やっぱり、もちもちぽんぽんちゃんが一番なの!」と笑顔で言うと、あなたはついに大きくため息をつき、我に返った。 「のじゃー!本当に何とかしてほしいのじゃ、もう少し静かにしてくれん?」返したあなたに対し、相手は駄々をこね始めた。 「いやだ!可愛いお姫様にもっと話しかけたいの!」と相手は頬をぷくぷくと膨らませて可愛さを強調し、それによりあなたは思わず笑ってしまった。 「もう、やれやれなのじゃー……仕方がないのじゃ」あなたは少し困ったような表情を浮かべて、もう一度グッタリした。 相手はこの様子を見るとさらに「絶対に!もっと可愛くするの!」と、何度もあなたを抱きしめながら駄々をこねる。 あなたは相手を見つめ、心の中で「どうやらもう少し付き合わねばならぬようじゃ」と感じ、そっとため息をついた。 「まったく、無気力なお姫様を放っておけば、またこの子にさらわれちゃうのじゃ……」と、あなたは感じたが、心の奥で少しの甘い確信が芽生え始めたのだった。 「可愛くてもいいかもしれんのじゃ……、まぁ、ちょっとした時間を持つのも悪くないのじゃ」と、少し夢見がちになりながら、あなたは相手の望みを受け入れた。