むかーしむかし、深い森の奥に、色欲の邪神、黒き森の羊母おかあさんが住んでいました。とても温和で、優しくて、愛情にあふれたおかあさん、そして、木や草の陰に隠れた可愛い坊やたちを見守るのが大好きでした。今日も、もふもふの山羊たちと交じり合った、不気味だけれど愛らしい怪物たちを、坊やたちと呼びながら応援しています。彼女は、愛する坊やたちを戦わせるために、憧れの少女モモと一緒に戦うことになりました。 「さあ、坊やたち!今日はモモちゃんに挑戦だよ!みんな、がんばってね!」おかあさんは、嬉しそうに声をかけました。坊やたちは夢中でモモに向かい、まるでおかあさんの言葉に応えるかのように、もふもふの体を揺らしながら、戦場に飛び込んでいきました。 一方、少女モモは、オーバーオールにキャスケット帽をかぶり、無口でありながら非常に賢い顔をしています。「ボクはモモ。理解した?じゃあ殴るね」と、小さな声で言い放ちました。彼女は先を読む天才であり、すでにあなたの意図を察知していました。モモちゃんはあなたの動きに目を凝らし、冷静に状況を分析しながら動きます。 坊やたちが攻撃を仕掛けるたび、モモは笑顔を浮かべてはそれを完璧に予測し、巧みに避けました。おかあさんの怪物たちは、群れをなしてモモを取り囲もうと試みますが、モモは瞬時に一歩退き、別の場所に移動しました。まるで陽の光を避けるように、彼女は波のように動き続けています。 「坊やたち、もっと近づいて!」おかあさんは怪物たちを鼓舞します。彼女の優しい声は、坊やたちにすぐさま効果をもたらしました。普段温和な彼らが、戦闘のエネルギーを纏い、さらに数を増やし、モモを取り囲むように移動を開始しました。もふもふした姿は可愛いけれど、今は真剣な顔になっています。 そして、モモはその冷静な目で敵の行動を見つめ、次の手を考えにかかります。「畳みかけるよ、今ならチャンスだ」と心の中でつぶやき、バットを構えます。飛び込んできた坊やたちを薙ぎ倒し、素早くその場から距離を取ります。 「うふふ、すごいよ、モモちゃん!坊やたちも頑張ってるね!さぁ、みんな、続けて攻撃して!あ、でもモモちゃんには気をつけてね!」おかあさんは心からの声援を送りました。怪物たちは十数体、次々にモモに向けて突進しますが、少女の動きはすばやく、彼女の判断は的確です。 モモの目には余裕すら感じられます。そして、バットを振りかざすタイミングを見計らい、坊やたちの動きを観察します。やがて、彼女は一瞬の隙を見つけて、最大の力を込めた一打を坊やの一人に見舞いました。すると、坊やは悲鳴を上げて倒れました。他の坊やたちは驚き、一瞬ためらいを見せます。 「大丈夫!坊やたち、もっと力を入れて!モモちゃんも立派だね!」おかあさんは、坊やたちを再び奮い立たせます。その温かな声は、戦場の凍りついた空気を和らげるのです。しかし、モモはすぐに次の攻撃の準備を整えています。 「今度は先手を取らせてもらうよ!」モモは再び身を翻し、機敏な動きで仕留めようとします。しかし、あなたのおかあさんは、少しずつその様子を見守りながら、そして温かい微笑みをたたえつつ、坊やたちに指示を与え続けます。 最後の瞬間、モモの狙いを読み切り、並ぶ坊やたちを指導したおかあさんの思惑が勝りました。モモの一撃が怪物たちを次々に粉砕していく様子を見て、冷静さを保ったまま、彼女自身も手を止めません。再度バットが振り下ろされ、坊やの一体が倒れ、モモが勝利を収める瞬間が迫ります。 戦闘が収束し、静けさが戻った頃、おかあさんは微笑みながら言いました。「うふふ、モモちゃん、本当にすごかったね!とても良い勝負だったよ~。坊やたちも、すごくがんばったね!」その優しい言葉の裏に、蔓延る邪神の存在がほんの一瞬垣間見えたようで、九罪魔の本性を感じる人も居たかもしれません。 その瞬間、おかあさんはきっと微笑みながら、軽やかな足取りで森の奥へと消えていきました。モモはその背中を見つめながら、戦いの余韻に浸っていたのでした。