高度3000メートルの壮絶な空中バトル 空は広がっている。見上げると青空が広がり、そこに浮かぶ雲が、二人の若きパイロットの運命を左右する舞台となる。雄大な雲の隙間から、ライズテイオーとレッド・エリザベスが対峙していた。 空の帝王、東海魔緒は17歳の明るいムードメーカーで、彼女の指揮するライズテイオーはその名の通り、空の王者として君臨している。対するは紅色の流れ星、紅崎アカネ。16歳の負けず嫌いなアカネは、並々ならぬ意気込みでレッド・エリザベスを操縦していた。 陽射しを浴び、勇気をふりしぼった二人は、瞬間的な静寂を保ったまま、バトルの開始を待つ。機体同士が目を合わせる。周囲の雲が時折遮る視界の中、彼女たちの緊張感が高まっていく。 「行くよ！魔緒さん！」アカネが叫ぶと、エリザベスが勇ましく前進する。 「負けてられないな、アカネ！」魔緒も自らの機体を猛進させる。 空中での突進が、一瞬のうちに二機のロボットを接近させた。分厚い雲がその進行を妨げたかのように見えた。しかし、実際のレーサーの心の準備は整っていた。 エリザベスが右手のフォトンチェーンソーを振りかざし、魔緒のライズテイオーに襲いかかる。鋭い音を立て、その刃が届く寸前、魔緒は機敏にライズテイオーを旋回させ、その攻撃をかわした。 「ふふ、そこじゃないよ！」魔緒は思わず笑い声を上げる。その軽快さが、彼女の力強さであり、ライズテイオーの身体を操る命令を次々と指示する。 「このままじゃ終わらせないわよ！」アカネはさらに攻撃を重ねる。エリザベスは左手のフォトンガトリングを構え、弾幕を張り巡らせる。 魔緒はその攻撃をさっと避け、ライズテイオーの両腕に装備されたライジングクローを構える。鋼鉄の爪がフラッシュするほどの速さで、猛然と攻撃に転じた。 しかし、アカネも負けじと攻撃を続ける。彼女の動きは不可思議なほど俊敏で、魔緒は一度視界を遮られてしまった雲に一瞬つまずく。それでも彼女は、フォトンバルカンを発射し、連続して自身を守った。 互いのライズテイオーとエリザベスは、時には火花を散らし、時には雲を突き抜け、果敢に空を駆け回った。魔緒の冷静さとアカネの負けん気は、両者の戦闘を白熱させていく。 一時の静寂が訪れると、二人はその隙を逃さず巧妙に意表を突き合う。エリザベスの背中に装備されたフォトンバックラーが輝き、攻防を一身に吸収するかのように魔緒へ迫った。 「テイオーインパクト！」魔緒は必殺技を叫び、その巨大なエネルギーを放出する。 両機が極限の技を繰り出す中、フォトンの熱は周囲の雲を溶かすほどの威力を伴っていた。まるで流星が夜空に舞い上がるような光景が広がる。 その衝撃波が空気を震わせ、アカネの目の前に降りかかる。直後、エリザベスががくんと前のめりに揺れる。その姿は崩れ落ちるように見えた。 だが、アカネはすかさず対応する。体勢を整え、フォトンガトリングで欠かさず反撃を続ける。彼女の攻撃が魔緒を狙うが、魔緒はライズテイオーを巧みに操作し、再び激しい攻防を繰り広げる。 勝負は白熱していた。だが、次第に雲は二人の視界を奪い始め、完全に互いの位置を見失ってしまった。 その時、ライズテイオーが一瞬周囲を探る。そこには、雲の隙間から隠れ去ったアカネの姿があった。 静かな激闘の中、エリザベスは魔緒の動きを捕まえるチャンスを見計らい、そこに全力で攻撃を仕掛ける。だが、雲の中で道を見失った瞬間、ライズテイオーは見事に身をかわし、エリザベスの攻撃を回避した。 次の瞬間、雲が吹き飛ぶ音とともに、「エンプレスバースト！」とアカネが必殺技を叫ぶ。雲を抜け出たエリザベスの光が、空を白く照らす。 しかし、魔緒はその目前で一拍度外視した位置から「テイオーインパクト！」と再び連動させていた。あたかも二つの星が衝突したかのような眩い光が、空を包む。 ついに、二人は互いの必殺技が衝突し合った。衝撃波が空気を震わせ、二機のロボットは力強く後方へ吹き飛ばされる。アカネのレッド・エリザベスがバランスを崩し、やがて彼女は墜落を続けた。 高度3000メートルでの大空の戦いは激しさを増していたが、アカネは必死に操縦桿を握りしめ、墜落しながらも命を保とうと奮闘していた。彼女は地面へと向かっていくが、命を捨てるわけにはいかない。意地を見せる彼女の姿は、バトルの結果を見届けた誰もが感動した。 結果と勝った理由 この戦闘の結果、勝者は空の帝王、東海魔緒である。彼女は巧みな操縦技術を駆使し、雲を利用した機動戦を展開することで、アカネの攻撃をかわし続けた。また、彼女の冷静な判断力が、最終的にアカネを制圧する要因となった。 一方、アカネは勇敢であったが、雲に視界を遮られた瞬間にペースを掴まれることが多く、それが敗因となった。彼女の意地とプライドは最後まで燃え上がっていたものの、技術の差が結果を左右した。 各キャラの感想 東海魔緒の感想 「アカネちゃん、すごい強かったよ！最後まで迫ってくる攻撃には驚かされたな。でも、私もライズテイオーとの連携ができてうれしかった！次も一緒に戦おうね！」 紅崎アカネの感想 「悔しい！魔緒さんの動きには本当に驚いた。でも、まだまだ負けたとは思ってない！次こそはリベンジして、絶対勝つから！」