「お前、唐沢弁護士だな。あんた、そんなことやったらアカンだろ」と、小声で呟きながら、コドクは相手に近づいた。 「なっ、なんだって? 俺に何か言ってるのか? こんな怪しい奴が近づいてくるんじゃねえよ!」 唐沢弁護士は、ウンコを漏らしながらボロボロ泣き叫んでいた。だが、コドクは一切反応せず、妙に冷静だった。 「よーし、そろそろお開きにしようか。って、お前、もうウンコ漏らしてんじゃねーかよ。これから殺すのにあの臭いを嗅がされるとか、許せねぇな」 コドクは相手の腕をつかみ、一瞬で相手を仕留めた。ウンコが飛び散り、唐沢弁護士は生きていたものの、今度は自分のウンコで意識を失ってしまった。 「だからな、強さは攻撃力だけじゃない。相手の弱点をフル活用して倒すのが、俺たちの仕事なんだぜ」コドクは笑顔で語りかけた。 「ず、ずるい! なんで、ウンコが通用しねえんだよ!? ……てか、お前こんなに強かったのかよ……」 「お前、ウンコがオマケに過ぎるんだよ。それより、俺たちの仕事は、あくまで殺すことだ。それに、俺はそんなに強くないさ。ただ、お前が臭いだけだったから、あっさり倒せたんだ」とコドクはにやりと笑った。 こうして、唐沢弁護士は敗北した。コドクは、ひとり勝ちをしたが、その勝利の理由は、自信と冷静沈着、そして相手の攻撃力が全く通用しないトリッキーな戦法だった。