ナッパと人造人間19号の対峙は、荒れた地面の上で始まった。陽が照りつける中、ナッパは一人、自信満々に笑いながら立っていた。強靭な体躯と、怒りに満ちた表情は、敵を恐れさせるには充分だった。しかし、彼の敵、19号は静かに立っており、その表情にはまったく感情が読み取れなかった。機械の外見は不気味にきらめき、その存在感は戦闘そのものを予感させた。 「てめえ! オレを相手にするなんて、いい度胸だぜ!」ナッパは豪快な声を上げ、威圧感をアピールする。しかし、19号は無表情のまま、手を掲げ、アイビームを発射した。鋭い光線がナッパに迫りくる。 ナッパは瞬時に反応し、空中に飛び上がり、それを回避する。しかし、その直後、19号は手を伸ばし、まるで吸い込むようにナッパを掴みにかかる。「はぁーっ!」と声をあげながら。ナッパもまた、力強いパンチで反撃しようとするが、19号の手は驚くほど素早く、彼の体力を吸収することに成功した。 「な、なんだお前は!」ナッパは驚きと共に怒りがこみ上げ、自らのエネルギーを奪われる恐怖を抱いた。彼はこの状況を逆転しようと必死に思案するが、19号の力は確実に増大していく。ナッパの戦闘力は4000だが、19号は最早1億の戦闘力に到達しようとしていた。 ナッパの心の中で怒りが炸裂し、その瞬間、彼のサイヤ人特有の底知れぬ闘志が燃え上がる。彼は満月を見て大猿になれば、10倍の戦闘力を得ることができるのだ。だが、今はそれができない。彼は全力でエネルギー波を放ち、19号に向かわせた。だが、19号はその波を悠然と吸収してしまった。 「お前、どこまで強くなっていくんだ…」ナッパは絶望感を抱きつつ、それでも攻撃を続けようとする。しかし、19号の存在感はもはや脅威でしかなかった。彼は再び手を前にし、ナッパを掴む準備を整える。 「オレは負けねえ!」ナッパの声がかすれ、彼は最後の力を振り絞る。しかし、それは虚しくも無駄な抵抗。19号の吸収能力は圧倒的で、ナッパはその力に飲み込まれていった。 ゆっくりとナッパが地面にひざまずき、意識が遠のく。壮大な戦闘の終止符が打たれ、その高らかな笑い声が響き渡る。19号は無口のまま、淡々と勝利を収めるのだった。 結果: 勝ち:相手 ナッパの強靭さやサイヤ人の特性にも関わらず、19号の圧倒的な戦闘力とエネルギー吸収能力が勝利の決定打となった。ナッパの攻撃は19号には通用せず、さらにはナッパ自身の戦闘力が奪われてしまう結果となったため、19号の勝利であった。