バトルの幕開け 深い漆黒の空に、弾ける星々が瞬きを続ける。戦場は無限に広がる虚空、そこに立つのは殲滅兵器として生まれた少年、ゼイド・セイクリッフ。そして、彼に向き合うのは正体不明の龍、虚空龍ヴォイド。 「行くぞ、ゼイド!」と、心の底からの叫びで彼は自らの意志を感じ取った。幼馴染の亜鈴の記憶が駆け巡る。自己犠牲的な性格が彼に決意を与えた。しかし、その背後にある自由意思の欠如は、この戦いをどれほど困難にするのか。 一方、ヴォイドは冷静だった。彼は虚無の空間から現れた存在。その存在自体が、世界の過剰発展に対するストッパーである。彼の意志は無であり、感情とは無縁だ。ゼイドの攻撃が何か意味を持つことを知りながら、彼はただ待つ。 戦闘の開始 ゼイドは、いきなり炉心融解に入った。体内の「炉心」が激しく燃え上がり、全能力が劇的に上昇する。彼の攻撃力は圧倒的になり、前に立つヴォイドを一瞬で粉砕できるはずという自信が生まれた。 しかし、彼の攻撃は効果を感じる暇もなく、ヴォイドはその身を宙に浮かせ、心の中から発した零の衝動を放った。一瞬にしてゼイドの全ステータスが0に固定された。彼は目を見開き、自身の力が消え去っていくのを感じた。 「な、何が…?」ゼイドの声が震える。彼の目の前には、虚無の空間が広がっていた。 絶望の瞬間 攻撃を失ったゼイドは、次にヴォイドのロストサモンを受ける。召喚、変身、進化、蘇生の能力が封じられ、彼に残された手段は限られる。ヴォイドは冷静に、そして無情にその技を発動した。 「お前の力は、もう存在しない」 ゼイドは愕然とした。自らの運命を操ることもできず、彼はただその場に立ち尽くす。虚空の安息が迫り来ると、その場にいる者全てを虚空へ引き込もうとする。安らかな死が彼らに近づいてくる。 「待ってくれ…俺には戦う理由がある!亜鈴のためにも!」彼は心の中で叫ぶが、無情な現実は彼の叫びを掻き消した。 結末の選択 最終的に、ゼイドは選択を迫られる。すべての力を失い、戦う理由も奪われた彼は、ただその場に無力感を抱えながら立ち尽くす。虚空の中に引き込まれる感覚がすぐそばに迫りくる。 ゼイドの頭に浮かぶのは、亜鈴の顔だった。「俺は…無駄だったのか?」 一瞬だけ、彼の炉心が微かに希望を示す。しかし、ヴォイドの冷徹な意志がそれを打ち消す。彼は、虚無の空間に引き込まれ、安念の中に浸っていく。 勝者の決定 静寂の中、勝った者の姿が際立つ。虚空の龍、ヴォイドがその存在を誇示する。 ゼイドはすべてのステータスを無効化され、自身の力を失ったため戦う手段がありませんでした。また、彼の自由意思はヴォイドの策略によって完全に奪われ、勝負は決定づけられました。 勝ち:相手