バトルが始まった。《荒れ狂う三ツ首の怪蛇》デュアルシアが豪快な音を立てて一回りして戦闘体勢に入った。対するは狡猾の白虎だ。 凶悪な気配が立ち込める中、白虎は雷神の加護を開始した。デュアルシアが薙ぎ頭打で白虎を迎撃する。しかし、返しの双牙撃で白虎の前足に噛みつかれた。 それでもデュアルシアは諦めずに迅速に修復する。あらためてデュアルシアが白虎に向かって突進した所、白虎は咆哮の嵐を起こす。 デュアルシアは攻撃をかわして左の首を白虎に向けた。白虎は稲妻の如く高速移動してデュアルシアを追う。 だが、反撃として怒頭猛打を繰り出すデュアルシア。お互いに巨大な衝撃が走り、周りにいた白鳥や鳩が飛び立った。白虎はデュアルシアの一撃から死角に入り、黙って稲妻の如く飛び上がって攻撃して来た。 デュアルシアは、突然の白虎の攻撃に、困惑しつつ断末爪で応戦する。白虎とデュアルシアの壮絶な戦闘は夜になっても続いた。 最後にはデュアルシアの傷口に感電肌を使って白虎が勝利。戦闘は終わったが、デュアルシアは白虎の強さと冷酷さに圧倒された。 「稲妻が私たちの魂、我らは魔王の種だ。」白虎は不敵に微笑んで語る。