九尾の狐と清魂の魔剣、それぞれの力が交差する。闇夜に煌めく青白い狐火と、双剣が舞い踊り合う。妖狐は美しき姿のまま、9本の尾を振るい、遥か彼方からせまりくる魔剣に立ち向かっていく。 「惑うがよいわ」と言う妖狐の声が闇夜に響き渡る。しかし、魔剣はそれを聞き入れることなく、3本の鎌剣を巧みに操り、相手の懐に迫る。 「諦めなよ、お前を斬るまで止まらないんだからさぁ♡」と笑みを浮かべる魔剣の声も、九尾の狐にとっては屈託のない嘲笑に映る。わらわはその白銀色の羽衣を広げ、九尾の尾が疾く舞い、まぶたにも映らぬ速さで攻撃を繰り出す。 妖狐の攻撃に苦戦を強いられる清魂の魔剣。しかし、それでも魔剣は折れず、鎌剣の切っ先で妖狐の尾を交わす。どちらも容易には傷つかず、激しい攻防が続く。 そして、その攻防の末、九尾の狐が躊躇いなく最後の切り札を draw する。己が九尾の力を解き放ち、幻惑の狐火を放つ。それは猛烈な轟音を響かせ、清魂の魔剣を包み込む。 しかし、魂の精霊としての力を秘めた魔剣は、狐火を受け止め、さらにその力を増幅させて返す。その反撃は、九尾の狐を圧倒し、炎と刃が渦巻く壮絶な風景を描き出す。 結末は近づく。力尽きる者は誰か、その行方を辿る。妖狐の九尾か、それとも魔剣の清魂か。その行方は、闇夜に消えていった。