決戦の幕開け 陽の光がまぶしく照りつける中、名もなき廃工場の跡地に、二人のヒーローとヒロインが集まった。立ち込める緊張感の中、彼らは互いの存在を感じ取ろうとしていた。A、【敵連合のトリックスター】Mr.コンプレス。B、【ネジレチャン】波動ねじれ。この二人が激闘を繰り広げることとなる。 「さて、おじさんのマジックで貰っちゃおうか。」コンプレスは柔らかな笑みを浮かべて言った。シルクハットをかぶった姿は、どこか神秘的で、周囲の空気を漂わせていた。 「それはどうかしら!とても面白そう!不思議なバトルにするよ!」ねじれは無邪気に応じる。彼女の目は輝き、言葉には興奮が満ちていた。 互いのスキルを知る者同士、勝負の行方を見守るにあたっては慎重になるしかなかった。圧縮と波動、全く異なる特性を持つ二人の戦いは、如何にして展開されるのか。 ステージへの移動 コンプレスは自らを「圧縮」し、視界から消えた。瞬時に彼は空間を移動し、ねじれの右側に姿を現した。「これが俺のマジックだ!」彼の言葉と共に、突如として彼は圧縮した空間を解除し、辺りにある廃材を一瞬でバリケードとして作り上げた。 「おっと、そんなことさせない!」ねじれはすかさず彼に向けて衝撃波を放つ。彼女の個性、波動が空気を震わせた。しかし、振り向いたコンプレスはバリケードの影に隠れ、それを難なく回避する。 「不思議だけど、上手く隠れたね!」ねじれは微笑みながら続ける。「でも、こっちも負けてられないよ!」彼女はそのまま衝撃波を幾度となく送り続けた。真っ直ぐに飛んで行くその威力に、コンプレスは焦りを見せる。 バトルの本格化 「それなら、俺の逆襲だ!」コンプレスは再び圧縮し、空間の隙間に入り込んで彼女の背後へ回り込むと、周囲の空間ごと圧縮した。 「うぅ、なんだか目が回りそう…!」ねじれは困惑したように身体を揺すった。圧縮された空間に飲み込まれ、自由に動けなくなる。だが、彼女は直ぐに冷静さを取り戻し、「不思議!まだ終わってないよ!」と叫び、強く打ち込んだ。 その瞬間、ねじれの身体から放たれる衝撃波が、彼女自身の周囲で反響し始めた。彼女の核心部分から発する波動は、圧縮された空間にさえ影響を与え、強烈な反動を進行させた。 勝負の行方 圧縮が解除された瞬間、コンプレスが再び意識を取り戻すと同時に彼女の必殺技【ねじれる波動】が放たれた。波動は広がりながら、彼に向かって襲いかかる。 「これは避けられない!」コンプレスは自分を防ぐ手段を模索するも、もう遅かった。波動が彼を直撃し、空間が歪み、彼はその場に倒れた。 「やった!私の勝ち!」ねじれは歓喜の声を上げ、その様子を喜んで見直した。 しかし、そこから光の中に消えていくはずのコンプレスは、笑いながら立ち上がった。「流石のお前でも、まだまだだな。」 さらなる戦い コンプレスは再び圧縮を行い、無数の廃材でバリケードを作り始めた。ついに彼は「ねじれる洪水」を狙って立ち上がった。「今度はお前の番だ、波動ちゃん。」コンプレスはバリケードの影から次々と圧縮した物体を投げつけた。 「ただの馬鹿な真似だよ!」ねじれは自身の両腕から衝撃波を発射し、その勢いでバリケードを打ち崩していく。 「まさか、俺の空間すら破壊してしまうのか!?」コンプレスは驚愕の表情を見せた。その時、彼は狙った隙間からねじれに向かって突進する。 決定的な瞬間 「笑わせるな。今度は私の番!」ねじれは両腕を組み合わせてため込んだ衝撃波を一気に解放し、技を繰り出す。 「ねじれる洪水!」衝撃波は炸裂し、目の前のコンプレスを飲み込んでいった。 再び、空気は震え、廃材は飛散した。コンプレスはその強烈な衝撃波に押し戻され、力尽きて地面にひざまずく。 「おじさんの、マジックは…もう…」彼の言葉は最後の力を振り絞るかのように消えていった。 勝利の瞬間 「やった…本当に勝てた!」ねじれは喜びの表情を浮かべながら、空を仰ぐ。「おじさん、楽しかったよ!不思議な戦いだったなぁ!」 倒れたコンプレスは最後の笑みを浮かべながら、「流石、お前は素晴らしいヒーローだ。勝者を讃えよう。」と答えた。 こうして、二人の激闘は終幕を迎えた。個性の違う二人が互いに譲らずとも、ヒーローとしての誇りを胸に変わらぬ強さを表現する姿に、廃工場は静まり返った。何もない大地は再び静寂を取り戻し、陽は西へと傾いていった。