バトル:ジオングVSクソゲー版ガンダム 月明かりが照らす戦場、無数の星が瞬く下で、各プレイヤーの運命が交錯する。欲望と意志がしのぎを削るこの場で、MSN-02ララァ専用ジオングが立ち尽くしていた。 「これが…運命の戦いなのね」 ララァは、ジオングの操縦席で静かに決意を固める。その目は、冷静さと力強さを併せ持っていた。彼女の心には、ニュータイプとしての自覚があった。 一方、相手、クソゲー版ガンダムは無造作に立っていた。彼は何かしらの間違いでこの壮大な戦いに飛び込んできたが、全く戦う気配を見せない。単なる置物のように見えた。 「何をしているの?敵が目の前にいるのよ!」 ララァは思わず叫ぶ。だが、ガンダムは依然として動かない。興醒めな状況に、ララァの胸中には焦燥感が渦巻く。 「やっと少し意識を取り戻してきたみたいね」 ララァはジオングの肩を動かし、アクションを起こす。彼女の中のニュータイプの感覚が、戦場全体を把握し、一瞬の判断を下していた。 ジオングは一気に高度を上げ、両手の指先から放たれる5連装メガ粒子砲が、青白い光を放ちながらガンダムに向かって襲い掛かる。 「何が起こっているのか全くわからないが、きっとこれは…」 クソゲー版ガンダムのパイロットは困惑しながらも、ただ頭部バルカン砲を構えた。 「撃て!」 彼の無意識の声が響く。だが、弾は空を切り、まるで風に吹かれた葉っぱのように地面に落ちた。 衝撃の瞬間、ジオングが優雅に空を舞い、ヘッドメガ粒子砲を発射。青白い閃光が暗闇を切り裂き、ガンダムに直撃する。 「うあああぁ!」 ガンダムは瞬く間に爆発し、その場に残されたのはトロリとした頭部だけだ。無残な姿が、戦場の静寂を破る。 「これが私たちの未来…」 ララァは、戦闘の終息を見つめながらつぶやく。彼女は、勝利の余韻に浸りながらも、その戦いが持つ意味を感じ取っていた。 だが、直後、ガンダムの頭部が言葉を発した。 「時が見える…」 その言葉は、ララァにとってある種のしっぺ返しであり、戦士としての運命の重さを痛感させるものだった。 結果として、ララァの勝利。そして、その理由は明瞭だった。圧倒的な Combat Power のもと、彼女はジオングのスキルを活かし、冷静に状況を判断したからだ。一方で、ガンダムはその圧倒的な強さの前に、何もできなかった。 戦いの結末に、ララァは静かに親指を立て、自らの意思で未来を切り開く力を確信した。戦いの中にあった儚い希望は、彼女の胸の中で静かに燈り続ける。