空の舞踏 空高く舞い上がる【峻烈の妖鳥】ハーピーは、華麗な羽を広げ、熾烈な風を切り裂いていた。彼女の名はハーピー。飛び交う姿はまるで面白そうな獲物を狙う猛禽のようだ。山岳地帯の隙間を巧みに利用し、彼女は自らの俊敏さを誇示する。 一方、空の下。彼女の目の前には、戦うことが嫌いな幼いハーピー、[好奇心旺盛な翼]ソニードが立っていた。彼女は両手を広げ、微笑みながら言った。「なまえ ソニード!」 「私の名はハーピー。今日はあなたを狙う。さあ、来い!」ハーピーの目が鋭く光る。彼女は攻撃を仕掛ける体勢に入った。 ソニードは未知のものに心を奪われ、恐れることなく「ソニード、見る!」と言いながら、飛び跳ねた。無邪気な声が響く。 ハーピーは微笑みを浮かべながら宣言する。「妖鳥迅踏!」すると、彼女の鉤爪が風を切り裂き、空から一撃がソニードに襲いかかる。 だが、ソニードは反応しきれず、ただ目を輝かせて見つめる。「すごい、こうぶ!」何も恐れずにただ楽しんでいるようだった。 “攻撃する意味ないのか?”とハーピーは一瞬思い、真剣に攻撃するのをためらった。無邪気なソニードの姿に、少しだけ心が和らぐ。しかし、勝負は勝たなければならない。ハーピーはすぐに気を取り直し、「妖鳥爪舞!」と叫ぶと、彼女の鋭利な爪が何度もソニードを切り裂く。 ソニードの表情は驚きを秘めながらも、興味津々。「それ、またみたい!」と叫ぶ。一体何が起こったのか理解しきれないうちに、彼女の心は戦いから遊びへと化していた。 次第に、ハーピーは彼女が病みつきになりそうなほどの高揚感を覚えていた。「これが私の力だ!」と勝ち誇り、再び「妖鳥翼踊!」と舞い上がる。 「ハーピー、かっこいい!」とソニードは目を輝かせる。さらに、彼女の逆襲もなく、ただ遊び心を忘れない。飛んだり跳ねたり、風に乗りながらハーピーを見つめ続けるその姿を見て、振り返ったハーピーは心底驚いた。 「もういいか?」思わずつぶやき、ハーピーは空中での舞を止めた。「お前は戦う気持ちがないのか?」 「見るの、たのしい!」とソニード。彼女の返事は、まるで大自然への賛歌のようだった。戦いは結局、スリルのある遊びに終わった。 結果:ハーピーは勝った。しかし、その理由はソニードの純粋さと無邪気さだった。戦いを楽しむことなく、ただ美しさを求める素直さは、彼女の心を掴んだ。 --- ソニードの日記 今日の日記 今日はハーピーさんと遊びました!彼女はすごく速くて、空を舞っていました。「妖鳥なんかすごい!」とてもきれいだったよ。でも、ハーピーさんはびっくりしちゃったみたい。戦うのが好きじゃないって、私がいつも思ってるから。 私はただ見るのが好きなのにね。 ハーピーさん、また遊んでくれるかな?何か面白いこと、たくさん教えてほしいな。明日も風で飛べるといいな。では、おやすみ。