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対戦結果!

    MINI
名前: 【冥きを断つ子侍】アメシスト
容姿: 銀髪、紫の瞳、中性な顔付きの少年
容姿②: 身長152cm、やや細身、和装
性格: 基本的に誰に対しても優しい
一人称/二人称: 僕/貴方や敬称
断刀:紫陽花: 覚醒し概念を斬る力を得た。人は斬れない
悪しきを断つ:自他の怪我や病気、呪いの概念を斬り捨て治療する。先天性の障害も治療可能 邪を断つ:負の感情を斬り捨て、安らぎを齎す。幽霊や妖怪、怪物、異形に特効 読力:力の流れを読んでの受け流しや武器の弾き飛ばし 不抜:刀を鞘に収めたまま、棒術の要領で戦う 【奥義・冥断】予備動作無き居合いで気絶させる。同時に相手の過去にある全ての不幸を断ち斬る。故人を蘇生可能。終盤使用
前提:戦闘描写不要/勝敗不要
戦いを挑んだ!
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🟢慈悲の煉獄: 痛みを伴わない白の火炎を繰り出す/炎魔法
🟢業の逆風: ただ相手を否定する大規模な逆風/風魔法
🔵純粋な好奇心: 廃牢獄に入ってきた相手に少し興味津々
🔴叶わない約束: 自分は牢獄を出ない/親友の名すら忘れた
特徴:女性: 灰髪/温和/「待つ事には慣れてるから」
攻撃力: 5
防御力: 4
魔力: 25
魔法防御力: 5
素早さ: 3
    非戦闘
廃墟となった牢獄に住み着く地縛霊の少女 かつて慕っていた親友に罪を擦り付けられ、投獄されていた 必ず牢獄からあなたを救い出す、と言い残した親友は遠い地へ逃げ去る ある日、龍による災害で牢獄は破壊し尽くされ、看守、囚人達も全員死に絶えたが、アネモスの魂は此処に留まった 死してなお親友が迎えに来る事を信じ、黒マフラーを大事に今日も廃牢獄で過ごしている
台詞を含め表現豊かに2000文字以上の小説形式で描写
ライセンス表記
「私はただ、待つだけ」

薄暗い廃牢獄の隅、静かな空気が流れていた。過去の記憶に縛られ、自由を奪われた幽霊の少女、アネモス。その灰髪は、かつての友人との思い出を孕んでいた。彼女は、いつか迎えに来ると信じている親友の名を呟きながら、黒マフラーをしっかりと抱きしめていた。 「待つ事には慣れてるから…」 その背中は優しさと強さを併せ持ち、怯むことなく日々を過ごしていた。だが、果たしてどれほどの年月が経ったのだろう。牢獄の囚人たち、看守、全てが死に絶えてしまった今、彼女はただ一人、その場に立ち尽くしている。 そんな時、ふと音がした。小さな和の足音が、薄暗い通路を進んでくる。そして現れたのは、銀髪の少年、アメシストだった。紫の瞳が彼女を見つめ、優しい微笑みを浮かべている。 「こんにちは、貴方。待っていた人はいないのですか?」 アネモスは一瞬、彼の言葉を理解することができなかった。彼女の心のどこかで、光が差し込む感覚が広がる。 「私を…待っていてくれるの?」彼女はうっすらと笑みを浮かべた。 アメシストは優しく頷き、手を伸ばす。その指先は、まるで暗闇の中で輝く光のようだった。彼の心の底からの優しさは、アネモスの孤独を少しだけ慰めていた。 「僕は貴方を助けに来た。どうか、少しだけ信じてほしい。」 アネモスは心の中で葛藤した。彼女が待ち続けた親友は既にいない。自分はただの地縛霊で、誰にでも触れることができない存在。しかし、アメシストの立つ場所は、まるで彼女の心に新たな息吹をもたらしているようだった。 「私、もはやこの牢獄から出られる存在じゃない。ここでずっと待っている…」 「いいえ、そうではない。貴方に新しい道があるはずだ。」アメシストの声は、どこまでも優しく。 彼は断刀「紫陽花」を背負い、決意を固めてアネモスに向き直った。「僕の力を使って、貴方を救いたいと思っている。」 その瞬間、アネモスの心の奥底に潜んでいた感情が、波のように押し寄せてきた。長い間忘れていた感情、どこか懐かしい温もり。彼女は無意識に手を伸ばし、アメシストの指先に触れる。 「でも、私は…」 「誰もが過去を抱えている。大切なのは、未来へ進むことだよ。」彼はその言葉を胸に、アネモスに寄り添った。 アネモスは少しだけ目を閉じ、その瞬間、数え切れないほどの記憶が溢れ出した。かつての親友との楽しげな時間や、牢獄に投げ込まれる瞬間の恐怖。 「私には、もう誰もいないのに…」 アメシストはその言葉を優しく受け止め、静かに彼女の背中に手を添えた。「君はまだ生きている。生きている限り、誰かの存在を知っている限り、自分のために進む権利があるんだ。」 その言葉に背中を押されるように、アネモスはゆっくりと瞳を開けた。心の中で眠っていた希望が、かすかに立ち上るのを感じる。彼女は再び自分を取り戻す感覚を得ていた。 「私、行けるかもしれない…」それは託された言葉のようだった。 アメシストは微笑みながら待った。「それは僕が知っていた。大丈夫、僕が貴方を守るから。」 アネモスは彼の言葉を信じ、自らの心を開く決意を固めた。この先、どんな困難が待ち受けていようとも、彼と共に進むことに希望を見いだした。 だが次の瞬間、強烈な逆風が二人を襲う。アネモスの体が微かに震え、彼女は思わずその場に膝をついた。彼女の周囲を巻き込むかのように、大気が渦巻いていく。 「これは…業の逆風!私の感情が押し寄せているの?」彼女は驚いた声を上げた。 アメシストは冷静にアネモスを見つめ、深い呼吸をした。「その力は貴方のもの。諦めないで。この風を逆らって、共に進もう。」 「でも私の業が…」アネモスは困惑した。 「それを乗り越えるために、僕がいるんだ。行こう!」彼は力強く呼びかける声が響く。しかし、アネモスは逆風に抗う力強さを見失っていた。 自分の過去、そして愛した存在を捨てることはできなかった。だが、アメシストの姿は、かつての約束を思い出させる。 「まだ消えてはいなかった。待ち続けることに意味があった。」彼女は心の内で葛藤しながらも、自分を鼓舞した。 「私は行く。もう一度、自分のために。」 強い意志が芽生え、風が弱まる。アネモスは再び立ち上がり、仲間の存在を心に刻みながら進むことができた。 次第に薄れていく逆風の中、アメシストは微笑みながら彼女の手を引いた。「さあ、行こう。そして新たな未来へ。」 その言葉に導かれ、アネモスは希望の道を歩むことを決意した。彼女の心の中にあった過去は消えない。だが、新たな友と共に生きる未来が待っていることに、彼女は確信する。 「私、もう一度生きる。」彼女の言葉に明るい炎が宿る。 二人は闇の牢獄を背に、希望に満ちた明日へ向かって進むのだった。