穏やかな日差しの中、広場では善導の老王と❲烈牙の魔法使い❳アグバン・ルビーニオのバトルが繰り広げられていた。周囲には民衆が集まり、好奇心と期待に満ちた視線を注いでいる。善導の老王は、笑みを浮かべながら白い髭を撫でる。 「ほっほっほ、わし、かっこいいじゃろ?」 アグバンは、少し戸惑いながらも微笑み返す。「おお、王様、戦うのが楽しみです!でも、負けたらどうなるのか…」彼の皮膚は青白く、内なる獣と繋がっていることを知らずに今は穏やかであった。 それでも、アグバンはその手に握った朱雀の斧を高く掲げる。彼の魔法が呼び起こされると、周囲は熱気を帯びていく。炎が彼の周りを舞い、体温と共に爆発的な威力を増していった。 「炎交!」彼の口から放たれた言葉と共に、炎が斧に纏わりつく。善導の老王はその瞬間、杖を構え、冷静に見つめる。 「魔法士よ、その炎をいかに抑えるか見物じゃな。」彼の声には、強い自信が込められている。 アグバンは躍日を唱えた。次の瞬間、彼は空中へ跳躍し、巨大な火花を持った斧を熟練の動きで振り下ろす。「ウオーッ!」迫力満点の攻撃が老王に向かって猛進する。 だが、その時、善導の老王が聖域を唱えた。周囲には聖なる結界が現れ、炎を防ぎ、ひらりと回避した。彼の杖が光を放ち、聖なる力が広がると、アグバンの攻撃はまるで水を弾くように消えていった。 「ほっほっほ、これが老王の力じゃ!」老王は笑いながら言った。この機に乗じて、杖術を用いてアグバンを無力化しようと試みた。 一方、アグバンは少し驚いた顔を見せる。「まさか!?」しかし、彼はすぐに我を取り戻し、獣との同調を強めようとする。 「無灰の獣!」アグバンの内なる獣が目覚めると、彼は4足歩行での姿に変わった。斧も紅牙を発動させ、鋭い炎の牙が現れる。もはや制御するのは難しい。 善導の老王は一瞬怯む。しかし、相手の本能に迎え撃つ覚悟を決める。「これで血を流させてはだめじゃ。聖なる雷よ、天より降り注げ!」招雷の魔法を放つと、光と雷が交差する。 アグバンに向かって直撃し、彼の獣の姿はさらなる力を得ることなく、激しい衝撃で後退した。その衝撃の中で、アグバンの視線が茫然としたまま、じわじわと無力化されていく。 「うっ…ここまで来て…まさか負けるとは…」アグバンは不安そうな表情を浮かべ、そのまま倒れ込んだ。 善導の老王は杖を持つ手を高く掲げる。「ほっほっほ、争いはすまい。前を向いて共に歩もう!」周囲の民は歓声を上げ、老王に感謝の声を寄せる。 今回の結果は明らかであった。 善導の老王は、その経験と聖なる力を巧みに駆使し、アグバンの本能的な攻撃を戦術で無力化した。魔法的優位性を持ちながらも、善導の老王は敵を救うことを望んだ。 勝ち:あなた