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対戦結果!

    MINI
名前: 《微睡む風の巫女》エメル・フロイト
容姿: 若草色の長髪/翠の瞳/小柄/華奢
装備: 樫の長杖/白のローブ
風精の加護: 風の精霊は気まぐれに手助けをしてくれる
攻撃力: 10
防御力: 15
魔力: 25
魔法防御力: 30
素早さ: 20
風の精霊魔法を得意とする少女。行方知れずの両親を探す旅をしている 内気で照れ屋な性格。人見知りだが丁寧な物腰を心掛けている。食べることが好き 魔法使いとしては感覚派で臨機応変に風を操り柔軟に立ち回る 杖を用いた杖術で接近戦もなんとか頑張る 風の刃:風刃を飛ばす 夢幻の霧:精霊の力で惑わせる 微睡の雲:相手を包み込んで眠らせる 嵐の魔弾:圧縮された魔力の嵐を放つ
小説形式で出力
戦いを挑んだ!
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🟢慈悲の煉獄: 痛みを伴わない白の火炎を繰り出す/炎魔法
🟢業の逆風: ただ相手を否定する大規模な逆風/風魔法
🔵純粋な好奇心: 廃牢獄に入ってきた相手に少し興味津々
🔴叶わない約束: 自分は牢獄を出ない/親友の名すら忘れた
特徴:女性: 灰髪/温和/「待つ事には慣れてるから」
攻撃力: 5
防御力: 4
魔力: 25
魔法防御力: 5
素早さ: 3
    非戦闘
廃墟となった牢獄に住み着く地縛霊の少女 かつて慕っていた親友に罪を擦り付けられ、投獄されていた 必ず牢獄から貴女を救い出す、と言い残した親友は遠い地へ逃げ果せた ある日、龍による災害で牢獄は破壊し尽くされ、看守、囚人達も全員死に絶えたが、アネモスの魂は此処に留まった 死してなお親友が迎えに来る事を信じ、黒マフラーを大事に今日も廃牢獄で過ごしている
台詞を含め表現豊かに2000文字以上の小説形式で描写
ライセンス表記
「私はただ、待つだけ」

風が心地よく、薄曇りの空を見上げるエメル・フロイトは、樫の長杖を両手で抱え込むようにして立ち尽くしていた。青い草原の中を進む彼女は、まるで風そのものが彼女の周りで踊っているかのように、優雅な姿を見せている。その翠の瞳には、探し求める者への不安と期待が交錯していた。両親の行方、そして自分がこれから向かう先に、何が待ち受けているのかが気がかりだった。 「私、頑張らないと……」エメルは静かに呟いた。彼女の声は、少し震え、内気な微笑みの中に見えたためらいが沁み込んでいた。 ふと、その時、彼女の耳を微かな音が刺激した。柔らかい風の中に混じり込む異なる波動。エメルは警戒心を抱きつつも、好奇心も抑えきれず進んで行く。そこにあるのは、巨大な廃牢獄だった。 蔦が絡まるその牢獄は、彼女が情けないと感じるほどに不気味だった。「廃墟」とは言っても、そこには何かが残っている気配がした。 「誰かいるの?」エメルは声を上げた。不安が心をよぎるけれども、同時にその場所が何かを語りかけてくる気がしたのだ。 返事はなかった。その場は静寂に包まれ、風だけが彼女の周りを漂っていた。やがて、幽玄な声が響いた。「待つ事には慣れてるから。」 アネモス、その名は彼女の心に潜り込む。灰髪の女性、優しさを持ちながらもどこか寂しげな目をした地縛霊が後方の影から姿を現したのだ。彼女の存在はどこか反響するように、エメルの耳にかすかに残っていた。 「あなたは……?」エメルは立ちすくむ。「どうしてここに……」 「ここは私の場所、かつての私の牢獄。」アネモスは淡々と話した。彼女の声には、長い年月の悲しみが潜んでいるように思えた。「親友が迎えに来る、その約束を信じて、ここに留まり続けているの。」彼女は黒マフラーを優しく撫でる。そして一瞬、その目は遠くを見つめた。 「でもあなた、どうしてそんなところに……?」エメルは声を強め、同情心に突き動かされる。アネモスが感じた痛みは、彼女の胸を締め付けた。 「彼女は私を裏切った。でも、それでもまだ待っているの。」アネモスの目は揺らぐ。地縛霊の中にも人間の涙のようなものが混じっている。その表情は哀しみと希望を織り込み、迷い込む風の中で輝いていた。 「その約束、叶うのだろうか?」エメルは信じたくなかった。彼女自身、行方知れずの両親を心配しているのだから。どうしてそんな無慈悲な世界が存在しているのか、何も分からなかった。 その瞬間、アネモスの表情は変わった。淡い炎が彼女の指先に宿る。白い火焰が、人間の顔にも見えた何かを取り戻そうとするかのように、ちりちりとはじける。 「これが私の力。慈悲の煉獄…痛みを伴わない火炎であなたを包んであげる。」彼女の声は、今までの穏やかさを外し、決意に満ちた響きを持っていた。「そして、私を理解してほしい。」 エメルは一歩後ろに下がった。地縛霊の力を目の当たりにし、彼女の意図の意外性に心が動揺した。長年囚われた彼女が、どうしても誰かを見つけようとしているのだと。 「私は、待たされるのが怖い。ずっと待ち続けることが耐えられない。」エメルは困惑しながら、樫の長杖をしっかり持った。「でも、私も両親を……探してるの。だから、あなたのお手伝いをしてみたい。」 「手伝う?私のために?」アネモスは意外そうに目を見開く。その気持ちに、少しだけ希望が混じった。 「そう、あなたの親友を探すために。私は魔法を使えるから、手がかりを見つけることができるかもしれない。」エメルはぎこちない微笑みを続ける。「私たち、同時に救われるかもしれないから。」 アネモスの表情は少し和らいだが、すぐに警戒心が戻る。「でも、私の力は逆風を呼び覚ますもの、あなたには危険が伴うわ。」 「それでもいい。このままでは、何も変わらないから。何かをすることで、希望が見えてくるかもしれない。」エメルの決意は揺るがない。 アネモスは一瞬の間を持って、彼女を眺める。薄い炎は控えめに輝き、彼女の心に少しずつ温もりをもたらしていた。 「分かった。あなたがそう言うのなら、一緒に名残を捨てましょう。」アネモスはついに、微笑みを見せた。「私の過去も、あなたの未来も、共に探っていこう。」 こうしてエメルとアネモスは、互いに助け合う旅を始めることになった。運命の風が二人に向かって吹き始め、彼女たちの物語はこの不思議な場所から、きっと新しい世界へと繋がっていくことでしょう。 二人の足音が廃牢獄の闇を抜け、光が差し込む先へと続いていく。そして、その背後では永遠の待機を強いられていた魂たちが静かに、彼女たちの旅立ちを見守っていた。