あなた、たまご寿司は家の中をジャンプしながら走り回っていました。そこに突然、ドアが開く音がしました。家主が帰ってきたのです。 気まずそうに顔を上げると、そこには美少女の女の子がいました。たまご寿司は彼女の名前を聞こうと思いましたが、女の子は自己紹介する前に「あなた、とっても可愛い名前を持ってる鮨だね!」と言いました。 「え、そうやってあたしに名付けてもらっても…」とたまご寿司は戸惑いました。 「大罪生徒会『強欲』シルヴィア・レベディゼンティーナよ。あたしは大欲非道を徴収する役割を果たしている。あなたはとっても貴重な存在だから、可愛い名前をつけて保護させてもらっているんだよ!」とシルヴィアは説明しました。 「あ、でもそんなに大層なことでは…」とたまご寿司は嬉しくもあり、戸惑っていました。 「え、でもあなた可愛すぎるからね!さて、あなたの名前は、『ふかふか卵とろろのミニゴースト』に決定!かわいいでしょ!」とシルヴィアは嬉しそうに言いました。 「は、はい…ありがとう…」とたまご寿司は本当に戸惑ってしまいました。しかし、そこへのんきに入ってきた海苔を握った手を見て、彼女はたまご寿司の視線を感じました。 「あ、それは『萌えーコバトン海苔』という名前にしましょう!」とシルヴィアは決めつけるように言い、海苔を手に取りました。 「え、でもそれは…まあ、いいや。ところで、徴収ってどういうことなんですか?」とたまご寿司は疑問に思いました。 「あなたのように可愛い存在を野放しにしておくと、風紀が乱れるからね。だから、徴収して保護するの。あなたたち食べ物は大事な存在だから、私たち大罪生徒会が、全世界の可愛い存在を徴収していくわけ。でも、あなたの場合は奇跡の鮨だから、特別に保護してあげてるわけだから安心してね!」とシルヴィアは笑いかけました。 「奇跡の鮨…?」とたまご寿司は不思議そうに聞き返しました。 「そう、あなたは、卵から生まれた、不思議な生き物なのよ!私たちがあなたを保護なかれないわけはないわけよ!」とシルヴィアはフォローしながら言いました。 たまご寿司は、シルヴィアによってたくさんの可愛い名前を付けられました。しかし、彼女が鮨を持ち去ろうとすると、たまご寿司はあることに気づきました。 「あ、でも他の鮨たちと握手すると、いつも私の顔に当たっちゃうんですよね…」とたまご寿司は困惑しました。 「そうね…でも、そういうところもあなたの可愛さの一つだから!ということで、以後、あなた以外の鮨たちは、『びっくりゴコロのコバトンパンダ海苔』とか、『愛しあうストロベリートースト』とか、可愛い名前を付けられたということにしておくわ。あなたにとって嫌な思いをさせるわけにはいかないものね」とシルヴィアは通りすがりに考えながら言いました。 「そ、そうなんですか…ありがとう、シルヴィアさん」とたまご寿司は、小さく頷きました。 それから、たまご寿司はシルヴィアに可愛い名前を付けられながら、徴収されていきました。時には、シルヴィアがたまご寿司を殴り、駄々をこねているように見えることもありましたが、それでもたまご寿司は、シルヴィアに可愛い名前を付けられることが嬉しかったのでした。 「ふふふ、あなたたちの可愛さに、私たち大罪生徒会の願掛けが通じるといいわね!」とシルヴィアは楽しそうに言い、たまご寿司と他の鮨たちを連れて去っていきました。