もふ〜、今日はどんなもふもふが待っているのか、もふ丸はウキウキで散歩に出かけたもふ。まん丸の体をちょこんと跳ねさせながら、もふ丸は廃墟へと続く道を進んでいく。太陽の光が優しく差し込む中、いつも楽しみにしているもふもふ観察の時間が訪れた。 「お外には面白いことがいっぱいあるもふね!」と声を弾ませながら、もふ丸は道沿いに揺れる草や、色とりどりの花々をじっと見つめた。すると、視界の端に灰色の影が見えたもふ。 「もふ〜?これは何かのもふ?」好奇心旺盛なもふ丸は、小さな足を引っ込めながら、その影の方へぴょんぴょんと近づいていく。影の正体は、地縛霊のアネモスだった。彼女が住んでいる廃牢獄の近くだとは気づかなかったもふ。 「こんにちは!もふ丸って言うもふ!あなたは誰もふ〜?」もふ丸は、目をキラキラさせて元気に挨拶をする。 アネモスは、もふ丸を見つめながら優しい表情を浮かべた。「私はアネモス。この場所に住んでいる霊よ。」 もふ丸は脳内で、アネモスの特徴を観察している。「灰髪、そして優しい目をしているもふ。何か特別な力を持っているかもふ〜?」 「私は、慈悲の煉獄を使うことができるわ。痛みを伴わない白の火炎を放つの。」アネモスはその言葉とともに、指先から淡い白色の炎を見せた。 「わぁ、すごいもふ!白い炎、もふ丸も見てみたいもふ〜!」もふ丸は目を輝かせ、アネモスの周りを飛び跳ねながら尋ねた。 「でも、私はここから出られないの。昔、約束した親友が迎えに来ると信じて待っているの。」アネモスの目には、一瞬悲しみがこぼれた。 「待つ事には慣れているから、焦りはしないわ。でも、あなたが来てくれたことで、少しだけ空気が変わった気がする。」アネモスが続ける。 もふ丸は、何かひっかかるものを感じた。「もふ〜、アネモスもふのことを気に入ってくれたもふ〜?もしかして、一緒に遊ぶもふか?」 「遊ぶ?私には、そんな余裕は…」アネモスは微笑むが、その声には少しだけ寂しさが滲んでいた。 「もふ丸は、君に何もできないけど、観察と学ぶことができるもふ!」もふ丸は自信満々に言った。すると、「業の逆風」が突然発動し、周囲が揺れた。その圧力が押し寄せ、もふ丸は軽くふき飛ばされ、ふわりと宙に浮かんでしまった。 「もふ〜!風が強いもふ〜!」素早さのあるもふ丸でも、この逆風には抗えない。アネモスの一言がその風を引き起こしているのだと理解したもふ。 「ごめんなさい、これは私の力。」アネモスは反省の色を見せる。「あなたを守るためにやったわけじゃないの。」 「大丈夫もふ、もふ丸は元気もふ〜!」もふ丸は笑顔で答えた。しかし、彼女の思いも一瞬だけ理解した気がした。「もふ〜?なんでそんなに待ってるもふか?」 「約束したの。彼が来るまで、ずっと待つの。」アネモスの声には力強さがあった。彼女は進むべき道を見失ってはいない。 「待つこと、素敵もふね!もふ丸も一緒に待ってるもふ〜!」もふ丸は心からそう思った。アネモスの世界に少しでも温もりを感じてもらえるのなら、待つことも楽しめるかもしれない。 その後、もふ丸はアネモスの周りを飛び跳ねながら、彼女の力を観察し続けた。「もふ〜、アネモスの髪の色は灰色、もふ〜、優しい声、とても特別な存在もふね!」 観察を続けていると、もふ丸には何かを真似したい衝動が湧き上がった。「そうだ!もふ丸も火炎を作れるもふ〜!」しかし、彼の試みは壮絶な失敗に終わった。焦げた足元と、ちりぢりのもふもふが散らばった。 「もふ〜!やっぱり難しいもふ!」しかし、その失敗にくじけることもなく、もふ丸はアネモスに微笑んだ。「でも、もふ丸は学ぶもふ。もっと上手になりたいもふ!」 アネモスはその言葉に少し驚いて、優しい笑みを浮かべた。「そんな風に言ってくれるなんて、ありがとう。」 数時間が経つうちに、もふ丸とアネモスの間には不思議な絆が生まれていた。何度失敗しようとも、もふ丸はあきらめず、彼女の周りを跳ね回る。 「約束は必要ないかもしれない。一緒にいること自体が、今の私たちの楽しみなのかもしれない。」アネモスは心の底からそう感じた。 その日、もふ丸は帰る時間が来ると、ちょっぴり寂しくなった。「もふ〜、また会いに来るもふ!アネモスと、一緒に遊びたいもふから!」 「いつでも待っているわ、もふ丸。」アネモスも微笑みを返した。 もふ丸日記 今日はアネモスと出会ったもふ〜!灰色の髪の優しいお姉さん。ちょっと悲しそうだったけど、もふ丸と遊んでくれて楽しかったもふ♪火炎や風の魔法も見ることができたし、特別な存在もふね。 失敗しても、アネモスと一緒にいる時間はすごく嬉しかったもふ〜!約束なんて、気にしないで楽しく待つことができるかもふね。次はもっともふもふなことを学びたいもふ! アネモス、待っててね!もふ丸、また行くもふ〜!