周防理希は鬼神の力を身に纏い、威圧的な姿勢で瓜生龍臣に接近していく。しかし、瓜生龍臣はそれを気にすることなく自身のメロンパンカーを背にして立ち向かう。 「なんだ?お前は奴の配下か?」 周防理希が出した呪文が効かないことを確認すると、瓜生龍臣は口を開いた。 「殺し屋だった俺にも、奴のようなクソみたいな一面はあった。でも、メロンパンを作ってる時には人間に戻れるんだ」 瓜生龍臣は死の気配を強め、全身から黒い霧が立ち上った。 「だから、お前は奴のような人間じゃない、奴よりも人間らしい、そして最強だと思っている」 周防理希はそれを聞いて、鬼神の力を召喚しようとした。しかし、何故か力が出ない。 「なぁ、お前には何も残っていないのか?本当にそれでいいのか?」 瓜生龍臣はさらに気迫を増し、周防理希はその気迫に圧倒されてしまった。そんな中、瓜生龍臣は空を見上げた。 「そうだ、お前には一つの宝物があるんだろう?それを失うことはできないって、お前自身が言ってたはずだ」 周防理希は疑いの目を向けたが、瓜生龍臣は微笑んで言った。 「俺が言ってるのは、お前の破壊行為ってことさ。今お前がここでやることは、自分自身を破壊することだ。それでもいいのか?」 言葉通り、周防理希は自分自身を破壊することを決めた。しかし、その瞬間、自分が憎む存在を破壊することは誰かを幸せにすることではないのか、と思い直した。 「そうだな、俺には宝物がある。それは人を幸せにする力だ。どうだい、一緒に使ってみるか?」 瓜生龍臣も微笑み、周防理希は思わず同意した。二人は互いに手を取り、その力を結集し、両手から放つ黄金色の光に包まれた。 激しい魔力が飛び交う中、終わらない戦いには、さようならを告げていた。 勝ち:なし 二人が向き合って話し合った結果、互いが幸せになる道を見つけたため。戦いが必ずしも答えではないことを示した。