ある日の放課後、校内で大きな物音と悲鳴が響いていた。大罪生徒会の活動室に駆け込むと、そこにはりいなと不良生徒がガチンコの口論をしていた。 「おいおい、何が起こってるんだ?」 美咲が天然ボケ全開で駆けつけると、りいなが不良生徒に向かって言った。 「この後輩、何様のつもりだ?手加減しねぇからな!」 不良生徒はりいなの挑発に乗り、返す言葉はないがしろにもれない態度を見せる。 「え、りいな、そんなこと言わなくても…」 「みさき、このガキ、何か勘違いしてやがるんだよ!」 美咲は慌ててりいなの肩を抑えながら、不良生徒に向かって笑顔で言う。 「すみません、何かトラブルに巻き込まれましたの?話を聞かせてもらえますか?」 不良生徒もその笑顔に押され、一瞬たじろぐが、りいなが激昂した声で叫ぶ。 「何も聞かなくていいよみさき!ほら、えいっ!」 りいなが一瞬の隙をついて、不良生徒に強烈な顔面ビンタをお見舞いする。不良生徒は驚きの表情を浮かべ、その場に尻もちをつく。 「はぁ…もう、りいな、それはちょっとね…」 「なんでぇ!?言った通りにしちゃんの!」とりいなはまだ怒りを抑えきれずに言う。 美咲は苦笑いしながら、そっと不良生徒を立たせる。 「そろそろ、お互いクールダウンして、話し合うことが大事だよ」 不良生徒は謝罪の気持ちを示し、りいなもなんとか落ち着いてくれた。美咲は彼らに笑顔で話を聞き始める。誰も傷つけたくはないんだ、それを伝えるために…。 その後、不良生徒とりいなは和解し、仲直りを果たした。美咲は微笑ましい光景を見届け、悪い空気が取り除かれた活動室を出ていく。 後日、大罪生徒会の部室では活気にあふれていた。美咲がりいなとれなとともに、新たな生徒の相談に乗っていた。 「今日もがんばりましょう!」美咲が笑顔で言うと、りいなとれなもにっこり笑顔で返す。 幸せそうな表情の三人、その姿は誰かを助けることに喜びを感じる者たちの奇跡だった。