ある日の午後、大罪生徒会の活動が活発に行われている頃、憤怒担当の熊埜御堂美咲(以下、美咲)は、生徒会室で仲間たちと一緒に会計業務を進めていた。しかし、突然の電話が鳴り響く。 「ふぁっ!? 誰か電話取ってぇ!」美咲が天然ボケで叫ぶと、相手の美奈が手を挙げた。「はい、私が取るわ。」 美奈が電話を取ると、相手は生徒会のメンバーの一人で、ひどい喧嘩が起こっているという。美咲はすぐに反応した。「なんでぇ!? その場に行こう!」仲間たちも急いで出発する準備をする。 現場に着くと、二人の生徒が大声で口論をしている。「やめてぇ!こんなの無駄な時間だよ!」と美咲が声を上げると、いきなり渦中の二人が振り向き、その声に驚く。「な、なんであんたが来るの?」一人が不満そうに言った。 「ふぁっ!? 私は憤怒担当の美咲です!喧嘩はダメだよ!」天然ボケの神が降りたかのように、場は一瞬凍りつく。二人はその奇妙な光景に困惑し、美咲の取り成しを受け入れるしかない様子だ。 「さぁ、二人とも最近の仲良しなことを思い出して! 友達に戻って!」美咲は無邪気な笑顔を見せる。しかし、相手は迷惑そうに眉をひそめた。 「なんでこんなことに美咲が関わってるの?」と渦中の一人が不満を漏らすと、もう一人は逆に「美咲が来たなら、勝手に収まるんじゃない?」と考え始める。 その様子を見た美奈は困ったように目を細め、「ちょっと、今日は喧嘩じゃなくてトライアスロンでもしない?」と提案。全員の目が美奈を注目する。「え!? トライアスロン!? なんで急に!?」美咲が不思議そうな顔をする。 「だって、汗をかいて風を感じるのって気持ちいいし、これで親友に戻れるかもしれないじゃない?」美奈の言葉に賛同するように、他の生徒たちも静かにうなずいた。 美咲はその発想にピンときた。「それな!じゃあ私がコースを決めるっ!」と、彼女はどこからともなく地図を取り出し、1.泳ぐ、2.自転車、3.走るの三部門のトライアスロンを提案。 しかし、問題が一つある。「ねえ、待って! 美咲は水泳とか自転車に自信あるの?」と美奈が心配そうに聞くと、美咲は笑顔で返す。「な、なんでぇ!?私の得意分野だよ!…たぶん!」 こうして、トライアスロンの準備が整い、コミカルな雰囲気も交じったまま、レースが始まることになった。 --- 実況が始まる。 「さあ!生徒会トライアスロンが始まりました!美咲選手と美奈選手、どちらが優勝するのでしょうか!先行するのは・・・美奈選手!しかし、なんと美咲選手も遅れを取らずに追いかけていきます!」 プールサイドで「い、いやぁ!水は冷たいかも!」と美咲が呟くと、「美咲、しっかり!」と美奈が叫ぶ。美咲が泳ぎ始めるも、まさかの「ふぁっ!バタフライで行くことにした!」と鮮やかなバタフライを披露! 「おっと、美咲選手、天然ボケでバタフライを選択!す、すごい水しぶきです!」 その瞬間、周りの観客たちからも笑いが大きくなり、声援が飛ぶ。次第に美奈もレスポンスを受け、美咲を応援し始める。「頑張れ、美咲!」 しかし、泳ぎ終えた美咲は、自転車コースで「これ、どうやって乗るの!?」と困惑顔。その反面、美奈はしっかりと自転車を乗りこなし、速さを見せつける。 「美奈選手、さすがの素早さ!これがトライアスリートの力か!?美咲選手はどうするか!?」 美咲はとにかく必死だ。「うぅ、なんでぇ!?これならジョギングの方が良かったかも!」しかし、あきらめずに勇たける姿勢は観客を虜にしていく。 自転車から降りて、いざランニング!美咲は走り出し、自らのペースを取り戻す。「私は…私のペースがあるもん!」と、予想外の健脚を見せてスタートする。 「さぁ!最終コーナーを回ったのは美奈選手!しかし、美咲選手が意外にも迫ってきているー!これは、熱い接戦だ!」 美奈が振り向くとすぐに、美咲が追いついてきた。「美、みんなが見ているよ!頑張れ美咲!」と美奈も思わず声を上げる。 結果、チェッカーを通過した瞬間、観客が歓声を上げる。「完走タイムは…美咲選手が34分800秒、美奈選手が34分500秒!僅差で美奈選手の勝利です!」 --- インタビュータイム。 美奈「それにしても、今日は楽しかった。美咲も本当に頑張ったよね!」 美咲「わ、わぁ!優勝できたら嬉しいのに、まさか美奈が勝ったなんて…なんでぇ!逆に面白かったね!」 美奈「次は美咲が勝つ番かもね?次回のトライアスロンも楽しみにしているから、頑張って!」 「注目です!次回のトライアスロンでは美咲の逆襲を期待!誰が優勝するのか!?乞うご期待!」 --- そうして、騒動はほのぼのとした雰囲気で終わり、次のコミカルな展開への期待も高まる。その日、美咲の天然ボケが仲間たちの絆をより強くしたのだった。