セリナは心臓がドキドキと高鳴るのを感じていた。彼女は長く綺麗な白髪を揺らしながら、「焔の鎚」と書かれた看板を見上げていた。魔導帝国の名のある鍛冶屋、そこに足を踏み入れるのは初めてだ。心の中の好奇心が恐怖を上回り、一歩を踏み出す。 ドアがきしんで開くと、温かい光が彼女を迎えた。奥には赤毛短髪の魔法使い、アンバーが立っていた。彼女は微笑みながら、軽快な声で話しかける。 「いらっしゃい。何か特別なものを探しているのかい?」 「は、はい……僕、武器が欲しいんです。」セリナはこわごわとした口調で言った。「手のように動かせる手甲(義手)と、左手用の剣を作ってもらえますか?」 アンバーは深く頷き、真剣に考え込む。「難しい依頼だが、君の想いがあればきっと素晴らしい作品ができるだろう。どんな材料も使っていいかい?」 「はい!僕は影花を持っていますし、アクアマリンもあります。それを使ってもらえたら嬉しいです!」 「影花は魔法の力を宿す美しい素材だ。それを使って君の義手を作り、アクアマリンで剣を仕立てよう。」アンバーは素材を手に取りながら、目を輝かせた。「よく研究された美しい作品になるだろう。」 そうしてセリナは、アンバーに自身の過去を少しだけ話した。彼女は捨てられた村から逃げ出し、恐ろしい魔獣に遭遇し、右肘から先を失った過去。しかし今は未来を掴むために立ち向かうのだと心に誓った。 「君の強い意志を感じる。これから一緒に作業を始めるが、だいじにしてくれ。」アンバーは作業台へ向かい、セリナの素材を丁寧に扱う。 数日後、セリナは再び「焔の鎚」を訪れた。心臓が期待で踊り、ドキドキと音を立てる。ドアを開けた瞬間、アンバーの笑顔が目に飛び込んできた。 「セリナ、待っていたよ。これが君の相棒だ……大切にしなよ。」アンバーは自信に満ちた顔で、義手と剣を手渡した。 セリナの眼差しが驚きで輝いた。彼女は自分の新しい義手を見る。「これは……美しい!」「そして、この剣は……!」 作成された武器は、義手「星の手甲」と剣「氷の刃」。それは全ての星々を包み込むような神秘的な光を放っていた。 作成した武器の名前:星の手甲 武器のフレーバーテキスト:『夜空の星々が宿り、持つ者の意志を感じて手のように動く。』 作成した武器の名前:氷の刃 武器のフレーバーテキスト:『青く煌めく刃は、冷たい星の力を宿しており、敵を一瞬で凍らせる。』 セリナの新しい道が、今始まった。彼女は自分の未来をしっかりと掴むために、再び歩き出した。