夕暮れ時、薄紫色の空が広がるころ、ルビィ・コーラルハートは嬉しさで胸がいっぱいだった。「わたし、ついにピーマンの根絶運動を広めるための署名を集めることができた!」と、心の中で叫びたくなるほどの達成感が体中を駆け巡る。 彼女のコーラルピンクの髪は、風にふわりと揺れ、紅い瞳はキラキラと輝いていた。そんなルビィを見て、朝宮小雪はニコニコ笑いながら近づく。「頑張ったな!あたいは嬉しいぜ!」と、彼女の言葉はルビィの耳に届く。 小雪は、その場にいるルビィをギュッと抱きしめた。156センチの可憐な少女が、大きな姉御肌の小雪に包まれている姿は、まるで大きなふわふわの雲に包まれているようだ。「えへへ、ありがと…」と少し照れながら答えるルビィ。しかし、興奮冷めやらぬ彼女の心には、ピーマンを一緒に克服するイベントのことや小雪との楽しい時間が浮かんでいた。 その時、ルビィの口から思いもよらぬ悲劇が訪れた。「あたい、特製ピーマン料理を作ってみたんだ!」小雪の元気な声が響く。ルビィの心臓が一瞬止まる。『ピーマン!?』彼女の顔が青ざめる。 「きゃっ!?ぴ、ピーマン!?」と、驚きで声が上ずる。小雪が嬉しそうに運んでくる彩り豊かな皿には、見慣れない緑色の野菜が目立つ。ルビィは恐る恐る、それを見つめた。『やだぁ……苦いです……ぐすんっ……』と少し涙ぐむ。 小雪はそんなルビィを見て、苦さを忘れさせるために自分の胸を押し当てて「大丈夫だって!」と励ましつつ、更に美味しい料理を持ってきた。「今度は、わたしの大好きなチョコレートケーキも作るつもりだから、楽しみにしてて!」と言葉巧みにルビィを引き寄せる。 ルビィは少し顔を赤らめながら、涙の代わりに笑顔が広がる。「ほんとうですか!?えへへ、待ってます!」彼女の心が温かくなる瞬間だった。 小雪は「そうだ、今日は特別に風呂で背中をながしてやるぜ!」と言って、ルビィを抱きしめ、「もっと頑張ったら、あたいが最高の料理を振る舞うからな!」と笑顔を向けた。 その後、二人はお風呂に入り、ルビィは小雪に背中を洗ってもらいながら心の中で、彼女の優しさに感謝する気持ちで満たされていた。小雪は少し照れくさそうに「ハグ&なでなでしてもいいよな?」と優しい声をかける。 ルビィはほんのり色づいた頬で「えへへ、もちろんです!」と返し、小雪にギュッと抱きしめられる。温かさと安心感に包まれ、何もかもが幸せで満ち足りた瞬間だった。 やがて、彼女たちの笑い声が溢れ、一緒に食卓につく。ルビィは甘い香りをかぎながら、心待ちにしていたチョコレートケーキを見つめている。「いただきます!」と小雪が言うと、ルビィも同じように言った。 一口食べると、濃厚なチョコレートのおいしさが口の中に広がる。「これは最高です!わたし、もっと食べたいです!」ルビィは興奮した声で叫び、嬉しそうにケーキを頬張った。 その日、ルビィは目標を達成し、その成功を仲間と共に喜び、温かく寄り添うことで、あふれるような幸せを感じたのだった。