月の光が満ちる夜、ジョルノ・ジョバァーナは彼女、輝夜姫と対峙する。双方の雰囲気が張り詰め、戦闘が始まるとともに、輝夜はその無表情のまま、月の力を用いて戦いに挑もうとする。 「赫奕の月!」と、輝夜は静かに宣言する。その瞬間、彼女の周囲に月の光が集まっていく。この光は、ジョルノの動作を鈍らせ、最終的には存在を消失させる危険を孕んでいた。しかし、ジョルノは高い知性と柔軟な思考を持っている。彼は敵の攻击能力を読み取り、事の重大さを理解する。 輝夜が「月光琳」を放つと、月の光が輪状になって周囲を両断する。しかし、ジョルノのスタンド、ゴールドエクスペリエンスレクイエムは、その瞬間に輝夜の意図を無効化する。「無駄無駄無駄」と彼はラッシュ攻撃を放ちながら、スタンドの能力を駆使していく。 輝夜の不死身の能力も、月との繋がりがある限り成立する。しかし、ジョルノはその連携を崩す方法を考えつく。彼は浮遊能力を駆使し、地面から離れ、輝夜の攻撃をかわしていく。そして、輝夜が隙を見せる瞬間を狙った。 「今だ!」と心の中で叫ぶジョルノは、スタンドの矢を自らの体に刺し、ゴールドエクスペリエンスレクイエムを真の力で覚醒させる。彼の意志は揺るがない。この時、輝夜の赫奕の月の光も「無駄無駄」とすり替えられてしまう。 月光の攻撃は無きものとされ、輝夜姫は驚愕の表情を見せる。彼女の周囲からバリアが消え、次第に彼女の存在も薄れ始める。ジョルノはその隙を逃さず、全力で突進した。今までの無限の可能性を享受しつつ、彼は「それは無駄だ」と、しっかりと言い聞かせた。 「存在が消失する?」ジョルノの口元がほんの少しだけほころぶ。その瞬間、輝夜は彼の目の前で崩れ落ち、消え去ってしまった。月との繋がりが断たれると、輝夜は力を失い、彼女の持っていた不死も意味をなさなくなった。 最後には、勝利の青春を抱えたジョルノは、痛みも苦しみも無かったかのように微笑む。「勝因は、諸々の攻撃を無に帰し、存在そのものを消したことだ」。勝利の余韻に浸る彼は、まさに黄金の精神を体現していた。