霧が立ち込める森の中、墓守のネコ、グレイブキャットは静かにうずくまっていた。その赤い目は深い闇を見据え、主の墓を守り続けるため、いつも張り詰めたようにしている。死後も主を思い続け、墓だけを守るその姿勢。彼にとってはそれが全てだ。 「ここは俺の聖域だ…誰もこの墓には近づけさせないぜえ！！」 その瞬間、森の奥から足音が聞こえた。やがて姿を現したのは、ちゅ～○を持つおっさん。30代の温厚な彼は、愛猫のために生きることを貫く男だ。彼は、猫に優しいスキルを持つため、グレイブキャットに何かをしようという気持ちはまったくなかった。 「おっと、猫ちゃんがいるじゃないか。君にはこれ、ちゅ～○をあげるよ。どうかな、カツオ味だぜえ！」 相手はにこやかにちゅ～○を差し出した。しかし、グレイブキャットは冷静さを失わず、赤い目を光らせて言った。 「ふん、そんなことでは俺を惑わすことはできない。俺は主の墓を守るためにここにいるんだぞおお！」 相手は首をかしげた。「君は猫だよね？ちゅ～○はすごく美味しいんだから、少しだけ食べてみない？」 その言葉に、グレイブキャットの心の奥底で何かが揺らいだ。ついつい食べたくなるような香りが漂ってくる。しかし、彼はすぐに思い直した。 「俺には無駄な興味はない。墓を守ることだけが俺の全てだ。だが…」 心の内で葛藤を抱えつつ、グレイブキャットはスキル、「墓念」で相手のスキルを全て奪う準備をした。墓を守るためなら、相手の力を削いでしまうことも厭わない。彼は一瞬で気が引き締まる。 「今からお前のそのちゅ～○を奪わせてもらうぜえ！俺の墓を守るためだ、動くな！」 相手はすぐに理解した。「ああ、君が墓を守っているのか。それなら、君の気持ちもわかるけど…でも、ちゅ～○を食べてほしいんだ。君が食べたら、きっと幸せになるぞおお！」 グレイブキャットは冷静さをたもったまま、相手の言葉を無視した。そして、彼は「墓零」のスキルを発動させ、周囲の空気を一瞬で絶対零度に変えた。霧が濃くなり、冷気が周囲を包み込む。 「これが俺の力だ。お前はもう動けないぞおお！」 相手の動きが止まり、彼は冷気で身動きが取れなくなった。ほんの数秒で彼はその冷気に包まれ、動けぬままにされてしまった。 「これが墓守グレイブキャットの力だ。主を守るためには、どんな手段でも使わせてもらうぞ！！」 彼はさらに続けて「黒霊」のスキルを発動させ、自身の生前の下僕を召喚した。黒い影のような生物たちが現れ、相手を威嚇する。 「これが俺の下僕だ。お前の意志とは無関係に、地獄へ送り込むぞおお！」 相手は慌てた。「ちょっと待って、君、冷静に考えてみてほしい。ちゅ～○を食べれば、これで仲良く…」 その瞬間、相手の口からちゅ～○の香りが漂い始めた。グレイブキャットは目を細め、たまらない誘惑に屈しそうになる。しかし、すぐに彼の意志が戻った。 「俺は墓を守るためにここにいる。それを忘れるなぞおお！」 下僕たちが相手に迫り、強い冷気が彼に満ちる。その時、良さそうな環境だからこそ逆に戦いは激化する。グレイブキャットは冷静でありながら、秘めたる執念で戦う。 「お前のそのちゅ～○など、俺には必要ない。ひたすら墓を守る、これが俺の運命だああ！！」 相手はその時、真剣な眼差しで言った。「僕は君を攻撃するつもりはない。ただ、君が幸せになれる方法を考えたいだけだ。君のことが本当に大好きだから…」 グレイブキャットの赤い目が一瞬揺らいだ。「お前…本当に猫が好きなのか…？」 その言葉に相手は頷く。「もちろんだよ。だから、君の気持ちも理解するつもりさ。ちゅ～○を食べに来たわけじゃない。ただ、君が幸せになってほしいだけなんだ」 グレイブキャットの心の奥底にある孤独が、一瞬だけ揺らいだ。墓を守る使命と、温厚なおっさんの気持ちが交錯する。彼は思わず、墓の方を見た。 「そして、俺の使命は…。主を守るために、なんとしてもこの墓を守り続けなければならない！」 グレイブキャットは、己の心の葛藤を振り払い、下僕たちに向けて叫ぶ。「行け、お前たち！この者を押さえ込み、墓を守れぇぇぇ！！」 勝負の行方は、他の誰にもわからない。おっさんも、ただ笑顔を見せるしかできなかった。どちらが勝つかは定かではないが、心の中での勝利者は明確になりつつあった。 グレイブキャットが自らの使命感を貫き、そして相手は攻撃性を持たずに柔らかさで挑んだことが相互作用し、勝負にならなかったぜえ！！ 勝ち:お前