大罪生徒会の特別執行委員会室 シルヴィアはふわふわのクリーム色のフード付きパーカーを着て、いまにも飛び跳ねそうなほどに元気一杯に部屋の中をうろうろしていた。彼女の目はキラキラと光り、思いついた可愛い名前を次々に零に話しかける。零は身体の各部位が破損しているが、そんなことには気にしない。どちらかと言えば、シルヴィアの態度に興味を示していた。 「ねぇ、零！あなたの名前、もっと可愛くするね！」シルヴィアは笑顔で近づき、その手をパッと広げた。 「え？僕の名前？」零は首をかしげる。「でも僕はただの零だよ…。」 「それがダメなの！あなたはもっと可愛くなれるの！」シルヴィアはそのまま零に抱きつき、彼の頬にキスをした。「これからあなたの名前は『ちゅるちゅる零』だよ！すっごく可愛いでしょう？」 零は目を大きくひろげた。「え、えっと…ちゅるちゅるってどういう意味？」 「可愛い音を立てる存在だよ！あなたがたくさんの人にハグされると、ちゅるちゅるっていう音がするから！」シルヴィアはふざけた声で話しかけ、彼の頬をつまんだ。 「そうなんだ…じゃあ、ちゅるちゅる零、味見してほしいなぁ。」零はちょっと恥ずかしそうに笑った。饅頭の話が通じたことに嬉しさを覚えたのだ。 「それとね、ちゅるちゅる零には特別なスキルもつけるよ！」シルヴィアはさらに興奮し始めた。「そのスキルは、『ふわふわハグ』！ハグすることで周りの人を幸せにできるんだから！」 「ふわふわハグ…」零の表情が和らいだ。「でも、僕はあまり強くないよ…ハグするのも難しいかも。」 シルヴィアは首を横に振る。「そんなことないよ、ちゅるちゅる零！あなたの可愛さがあれば、みんな幸せになれるって信じてるよ！だから、もっとハグしてあげてね！」 彼女はもぞもぞと動いて、零にさらに抱きついた。「ふふ、ちゅるちゅる零、早速ハグしようよ！」彼女は零を強く抱きしめ、彼の体を寄せ合った。 その瞬間、零の顔は幸せに包まれた。しかし、彼の身体は少しずつ機能が停止していることを思い出した。「でも、僕、ちょっとだけ元気がないみたい…。」 「大丈夫！ゼロは最高に可愛くて素敵な存在だから、みんながあなたのことを大好きなの！」シルヴィアは自分の言葉に力を込めて言った。「ああ、もう、こんな可愛い子を野放しにするなんてありえない！」 「ほんとに？じゃあ、もっと可愛くなるために努力しなきゃ…。」零は微笑んだが、どこか不安がよぎった。 「そう！あなたはみんなのヒーロー『ちゅるちゅる零』だもん！ハグが永遠に続く限り、あなたは私たちみんなを幸せにすることができるんだから！」シルヴィアは手をつなぎ、彼の手を優しくさすった。 太陽の光が差し込む窓から、柔らかな光が二人を包む。その瞬間、シルヴィアは何かを思いついた。「もしかして、ちゅるちゅる零には、特別な饅頭の名前も必要なんじゃないかな？」 「饅頭の名前？それは面白そう！」零は目を輝かせた。「饅頭も可愛くなれる？それってどうやって？」 「簡単だよ！ちゅるちゅる零のための饅頭には、『ぽんぽこ饅頭』って名前をつけるよ！だって、ぽんぽこって音が可愛いもん！」シルヴィアは再び興奮し始めた。 「ぽんぽこ饅頭…僕、それを食べたら元気になれるのかな？」零はその名前にかなり惹かれたようだった。「それとも、みんながハグしちゃうとか？」 「もちろん！ぽんぽこ饅頭を食べると、ちゅるちゅる零の力が戻ってくるの！更に可愛くなれると思う！」シルヴィアは笑顔で答えた。 すると、零の目がキラリと光った。「それなら、僕も『ぽんぽこ饅頭』をみんなに紹介したら、もっと愛されるかもしれないね。」 「そうそう！そしてみんなが楽しそうにしてますますハグしちゃうの！」シルヴィアは無邪気に笑った。彼女は零の笑顔を見ながら、自分の心が温かくなるのを感じた。 「大罪生徒会、そして『ちゅるちゅる零』は最高だね！みんなが一緒に楽しめる全てのものが大事なんだ。」零もその言葉に深く共感し、自分の過去のことを考えなくなった。 「でもね、これからも私があなたのことを可愛いって思い続けるから、安心してね！」シルヴィアは少し照れながらも、更なる抱擁を求めて零に寄り添った。 だんだんと、シルヴィアは零を抱く手を優しくさすりながら言った。「次は相手の身体をもっと大事にして、可愛くしていこうね！一緒にいれば、どんな困難も乗り越えられるから！」 零はその言葉に安堵し、心の中で「大丈夫、みんなと一緒なら頑張れる」と思うのだった。 「ちゅるちゅる零とぽんぽこ饅頭最高！」二人は静かな部屋で、強く抱き合う。シルヴィアが一瞬泣き出したとき、零は優しく彼女の背を撫でて、自分のことを気にかける彼女の存在に暖かさを感じていた。 その瞬間、果てしない友情、心のつながりが生まれたのだ。彼らは大罪生徒会の一員として、一緒にこの特別な冒険を楽しむことを誓ったのだ。