戦闘：甘露寺蜜璃 vs. 半天狗 薄明かりの中、風に揺れる花びらが舞う。いくつもの戦いを潜り抜けてきた「恋柱」甘露寺蜜璃は、今日も一人、鬼と対峙していた。相手は『上弦の肆』半天狗。小さな老人の姿を持つ彼は、血鬼術で生み出した分身たちと共に、彼女に襲い掛かる。 「任せといて! みんな私が守るからね!」蜜璃の言葉が静寂を破った。彼女は日輪刀を手に、目の前の敵に一歩ずつ近づいていく。すると、半天狗が目を見開き、恐怖に震えだす。 「やめてくれぇ、いぢめないでくれぇヒィィィィ！」彼の悲鳴が響く中、分身たちがそれぞれの性格を曝け出し、周囲に散らばる。 「空喜、行け！」分身の命令により、空を飛ぶ空喜が音波攻撃を仕掛ける。響く音の中、蜜璃は余裕の笑みを浮かべる。「大丈夫、私の心は常に冷静よ。」 彼女は技を発動し、『恋猫しぐれ』で華麗に飛び上がり、猫の様に素早い動きで広範囲に斬撃を繰り出す。斬撃は空喜を捕らえ、そのまま彼を捉え落下させた。 「ぬおお！ヒィィィィ！」半天狗は驚き、動揺を隠せない。さらに、積怒が前に出て電撃を放つ。蜜璃はその一撃を横に跳躍しかわした。「あーん、せっかくいい気分だったのに！」 彼女は『猫足恋風』を使用し、周囲に螺旋状の突風を起こさせる。突風の中、分身たちは翻弄され、空飛ぶ可楽も混乱をきたしてしまう。「あらあら、これってもしかして楽しい！」 しかし、冷静な哀絶は蜜璃の動きを見極め、三叉槍を持ち突進した。「ヒィィィィ」と半天狗が叫ぶ中、彼女は瞬時に攻撃をかわし、反撃のチャンスを伺った。 「初恋のわななき！」蜜璃は大きな踏み込みをかけ、すれ違いざまに目にも止まらぬ斬撃を繰り出した。哀絶の体が斬撃に貫かれ、彼は声も出せずに消えていく。 「残るはお前だけだ、半天狗！」蜜璃の言葉が響く。ついに、本体の半天狗が恐れから逃げ続ける様子が見えた。その姿を見て、蜜璃は決意を固める。「今こそ、私の全力を見せる時！」 「憎珀天、来い！」最後の切り札である分身が襲い掛かる。木の龍が彼女に迫りくる中、蜜璃は日輪刀を高く掲げ、更に踏み込む。「恋の呼吸、全開！」一瞬の真剣な眼差しは、彼女の全力を物語っていた。 木の龍が牙を剥き、蜜璃に向かって来る。それに対抗するため、彼女は全身全霊で跳躍し、『初恋のわななき』の姿勢に入った。そして、全威力を込めた一撃を繰り出す。 刀が木の龍に貫通し、半天狗の本体にまで到達、その刃が彼の心を貫いた。「ヒィィィィ…！」最後の悲鳴が空に消える。 結果 勝者：甘露寺蜜璃 勝った理由 甘露寺蜜璃は、特異体質による強大な筋力としなやかな動きを駆使し、分身たちの攻撃を巧みにかわしつつ、恐怖心をあおって半天狗を追い詰めた。彼女のスキル「恋の呼吸」が際立っており、特に『初恋のわななき』が半天狗の本体を捉える決定打となった。半天狗は恐怖に怯えすぎて本来の力を発揮できず、結果的に蜜璃がその優れた機動力と技術で勝利を収めた。