金色の光が大気を切り裂き、孫悟空の姿が浮かび上がる。彼の目の前には、反対側の世界からやって来たゴクウブラック、超サイヤ人ロゼの姿があった。彼の髪はピンクに輝き、その瞳には冷酷さと高貴さが混在している。 「お前の力を見せてもらうぜ、ブラック！」 「愚かな人間には死こそが恵み。俺がその死を与えてやる。」 悟空は意気揚々と瞬間移動でブラックに接近し、一閃の拳を振り下ろした。だが、ブラックは静かに瞬間移動で一歩後ろに下がり、かわす。 「無駄だ。俺の思考は神のそれだ。」 彼の動きは滑らかで、悟空の意表を突く。次の瞬間、ブラックの拳が悟空の顎に叩き込まれる。悟空は後ずさりながらも、すぐに立て直り、微笑を浮かべる。 「やるじゃねぇか！ でも、こっちは界王拳を使わせてもらうぜ！」 悟空は気を高め、彼の全力を出す。肌が金色に輝き、彼の戦闘力が跳ね上がる。一気に襲いかかる悟空の攻撃に対し、ブラックも超サイヤ人ロゼの形態に変身する。 「お前の全力、受け止めてやる。」 二人は互いに拳を交え、衝撃が周囲の空間を歪める。悟空の界王拳による強力な一撃がブラックを捉えるが、彼はそれを瞬間移動でかわし、直後に反撃を開始する。 「黒い波動よ、貴様を飲み込め！」 ブラックが放つ【超ブラックかめはめ波】が悟空に奔流のごとく迫る。悟空はすぐさま受け身をとるが、その圧倒的な威力に弾き飛ばされてしまう。 「ぐっ…！」 地面に衝突した悟空は、次第に立ち上がるが、呼吸が乱れる。目の前に立つブラックはゆっくりと近づいていく。 「俺の力で、全てを一掃してやる。貴様の努力は無意味だ。」 悟空は意地を張り、再び力を込める。だが、ブラックの動きはすでに次元が違っていた。彼の次なる一撃が悟空の脇腹を貫く。 「もう終わりだ、悟空。」 一瞬の静寂の後、悟空は倒れ込んだ。彼の疲れ果てた表情を見るブラックは、冷ややかに笑った。 「愚かな人間には死こそが恵み。お前の敗北は、運命だったということだ。」 その言葉と共に、ゴクウブラックは自らの勝利を享受するのだった。