戦場は荒れ果てた大地。いかにも凶兆を思わせる嵐の雲が空を覆い、両者の戦意をさらに掻き立てている。『ドラゴンボール』の強戦士ラディッツと、『ワンピース』の海賊艦隊提督クリーク、異なる世界の強者たちが相対する。彼らの必殺の一戦が、いま幕を開けようとしていた。 「オレは一流の戦士だ！お前の敵ではない！」ラディッツは冷酷な笑みを浮かべながら、まるで自らの脆弱さを忘れているかのように相手を見下した。彼は筋肉質な腕を見せつけるように、戦闘服をピンと張る。「お前の戦闘力、たったのXか…ゴミめ…」 「ふん、気でも持ってると思ったか？」クリークは余裕の表情で答える。「強ェ弱ェは結果が決めるのさ。今宵、俺がその結果を見せてやる。」彼は金色の鎧をきらりと光らせ、無数の武器を巧みに操る準備をした。 ラディッツはわずかな間を置くと、大の字蹴りを繰り出し、背後からクリークを攻撃した。しかし、クリークは反応が遅く、ラディッツの蹴りが直撃した。一瞬、体勢を崩したかに見えたが、クリークはすぐに立ち上がり、空いている片手で近くの棘鉄球を掴み取る。 「お前のその力、自惚れるな！？」クリークは低い声で咆哮し、棘鉄球をラディッツに投げつけた。ラディッツは素早さで身をかわし、そのままサタデークラッシュを放った。気功が炸裂し、クリークに直撃するが、彼の硬い鎧はそれを無効化する。 「くだらん技だな、ただホコリをまきあげるだけか。」ラディッツは冷たくあしらい、次の攻撃へと移った。しかし、クリークはさすがに経験豊富な戦闘民族だけあって、次の瞬間、短刀を抜き、そのままラディッツの尻尾を掴んだ。「これだ！お前の弱点！」 尻尾を握られ、ラディッツは脱力し、唖然とする。「な、何を…！はなせっ！オ…オレが悪かった！」彼の中で高まる恐怖と屈辱、外見に反して内心の不安は大きく膨れ上がっていた。 「お前は俺の玩具に過ぎん。既に勝負はついている！」クリークは笑い、次に仕込拳銃を構える。ラディッツの目の前には、破滅的な未来が広がっていた。しかし、彼の心に何かが宿る。「いや、まだだ！こんなところで終わるわけにはいかない！」 ラディッツは、ふとした瞬間に閃き、全身の力を振り絞って気を高める。「ダブルサンデー！」両手から放たれた気功波は、まるで彼を守るかのように大きなエネルギーの波を描き、クリークに襲い掛かった。 クリークは驚き、慌てて火炎放射器を取り出そうとしたが、油断したせいか、その隙に遭う。「な…！何だこの力は！？」射程に入った瞬間、気功波がクリークの方へ直撃し、彼は後ろに弾き飛ばされる。 「そうだ！戦いは甘くない！」ラディッツは再び雄たけび、ウィークエンドを繰り出した。全力で山をも砕く気功波が放たれ、クリークの防御を突き崩す。しかし、クリークは何とか反応し、鋼腕でそれを受け止めようとした。 結果として、クリークは吹き飛びながらも、倒れることはなかった。「ハハッ、面白い！お前もなかなかやるじゃねぇか！」それに対し、ラディッツは強い疑念を抱いたが、再起をかけようとしていた。 ここで逆転劇が待ち受けていた。クリークはダイヤの拳を持ち、反撃の体勢を整えた。全力を持ってラディッツに襲いかかる。「お前の力に負けるか！これが、俺の実力だ！」大戦槍を振るい一気に距離を詰め、ラディッツに向けて突き刺そうとした。 だが、ラディッツは尻尾を契機に考えを巡らせ、間一髪で避け、今度はクリークの背面に回り込む。そこに至ってようやく、彼の獣的な本能が目覚めた。「このままで終わると思うなよ、クリーク！」 ラディッツは今度こそ自らの技を駆使し、大の字蹴りからサタデークラッシュを繰り出した。クリークは防ぐ術もなく、直撃を受け、鎧がひび割れる。不意打ちに近い位置からの攻撃に、彼の表情から自信が消え、そして彼はついに大地に倒れ込んだ。 最後の力を振り絞り、ラディッツは勝ち誇った。「お前はもう、俺の敵ではない！」しかしその時、彼の心には小さな疑念が芽生えていた。相手の弱みに付け込む卑怯な行動、それが彼の本来の姿だったからである。 勝者はラディッツ。しかしその心の内には、自分の残酷さへの反省の念が生まれた。ラディッツは、ゆっくりとクリークへ近づく。「お前は強かった、俺が認める。」それを言い残し、彼は去っていく。戦士としてのプライドと、心の葛藤が交錯する中、戦場には残されたのは静寂だけだった。