ある時代の終焉と共に忘れ去られた国。その国の城門の前には、今もなお忠誠心を貫く一体の亡き騎士、【ネームドエネミー】尽忠のヴェルターレが立っていた。彼の任務は生前から数百年経った今も終わることなく、城門を護り続けることであった。 そんなある日、ヴェルターレの前に一人の忍びが現れた。彼女の名は【天狼忍群/宵森より来る影】葵。「亡国の英雄よ、大義でありました」と哀れみと敬意を込めた言葉をかける。彼女は忍群の頭領であり、温厚でありながらも確固たる決意を抱える金髪碧眼の少女である。彼女の名刀『天狼』が手に輝く。 葵は、亡き者たちの魂を救うため、城門を守るヴェルターレに挑む覚悟を決める。彼女の祈りは【千手千眼観自在菩薩】に届き、優しい光が舞い降りる。しかし、ヴェルターレの執念は容易には崩れなかった。 「私は生きた時も今も、ただその使命を果たすのみ。」 ヴェルターレの【英雄騎士の執念】は彼を強化し続ける。何度斬り伏せられても、彼は再び立ち上がる。彼の剣技は磨き抜かれ、葵の攻撃を弾くことができた。彼の【ガーズロゥ】と【ネバーグローリー】が光を放ち、力は増していく。 ヴェルターレの剣が振り下ろされ、鋭い一閃が葵を襲う。彼の鉄壁の防御を貫くことはできず、最後の一撃が葵を追い詰めた。勝利はヴェルターレの手にあり、懐かしき城門の前に彼は静かに帰還した。 葵は倒れながらも、涙を流しその場を後にした。彼女の胸には、これからもこの亡き騎士が送り出されることを願いながら。 この地に今もなお残る痛みを救おうとした少女と、彼女を打ち負かし守護を全うし続ける亡き騎士の物語はここで幕を閉じ、また訪れるべき未来を待っている。