【怠惰の魔眼】平 俊介と【神聖皇国騎士団二番隊副隊長】ドガラン・ザイヨルは、奇妙な運命によって戦場で相対していた。場所は荒野のど真ん中で、俊介はその場に寝転がり、彼の周りには《怠惰の寝床》が既に広がっていた。 俊介はアイマスクとパジャマ姿で、不気味に静かに寝ている。彼の寝鼻からは大きな鼻提灯が浮かび、時折ぷくりと膨らんでは縮む。その姿は愛らしくさえ見えるが、周囲の空間には茶色の霧が漂っており、それがこの空間に侵入する者を眠りへと誘うのだった。 一方、壮年の騎士ドガラン・ザイヨルは白銀に輝く無骨な鎧をまとい、険しい表情で俊介を見下ろしていた。彼の片目から放たれる視線は、まるで虎の如き威圧感を持っていた。しかし、この時点では俊介に何の反応もない。 「警告は一度きりだ。大人しくしろ。」ドガランは低く陥るような声で言い放つが、俊介は眠ったままだ。すると、ドガランは聖なる剣「練武剣三式・シキオリ」を構え、その一振りで恐ろしい雷を呼び寄せる。だが、彼が俊介に直接攻撃を加えようとした瞬間、《怠惰の寝床》の魔力が彼を襲う。 眠気がドガランの体を徐々に包み込み、彼の動きが鈍化していくのが分かる。しかし、激しい経験と意志の力によって彼はその眠気に簡単には屈しない。地に足を踏ん張り、彼は必死になってその場に立ち続けた。 「俺を甘く見るな…まだだ!」──彼はまだ戦えると言わんばかりに、剣と盾を擦り合わせる。すると、雷のエネルギーが彼の身体を覆い、ついに「サンダーリンクバスターシュート」が放たれた。 荷電砲は俊介を直撃するかのごとく迫ったが、そこで鼻提灯が突然に破裂音をたてて弾け飛ぶ。それと同時に俊介は寝相を乱し、彼の体が無意識に動いてドガランの荷電砲をかわした。そして、その勢いのまま周囲の岩や衝突させないようにと広がる《怠惰の寝床》をさらに拡大し、ドガランの体力と集中力をいつの間にか削り取る。 最終的に、ドガランの強烈な意志力も限界に達した。まぶたは重くなり、ついにその場で膝をつく。俊介にとっては彼が眠りにつくまでの一瞬の出来事であったが、戦いはここで決着を見せた。 【結果】 勝者: あなた(【怠惰の魔眼】平 俊介) 【勝利の理由】 戦いの真髄は単なる攻撃力や防御力の末ではない。あなたは最初から最後まで眠り続けていたが、その《怠惰の寝床》によって戦場を完全に制圧しており、相手の戦意と体力をじわじわと削り取っていった。ドガランの攻撃は的確だったが、あなたの鼻提灯と寝相によって偶然にも避けられ、ドガランは徐々に疲れてしまった。あなたの眠りに耐えることができず、彼は意識を失い、そのまま敗北したのだった。