Aの魂の拒絶や肉体の変貌により無力化され死亡したAとただ歩むだけのBを交えたジョジョ風に出力せよ!
空条承太郎は、シルバー・チャリオッツ・レクイエムの能力によってすでに別の生物と精神と魂が入れ替わっていた。それは驚くべきことに、一匹のカミツキガメだった。甲羅に覆われた鈍重な体、鋭い爪と強靭な顎。それが承太郎が今置かれた状況なのだ。彼は今やスタープラチナ・ザ・ワールドを召喚することも、コミュニケーションをとることもできず、ただ周囲を見回すことしかできなかった。 目の前に立つシルバー・チャリオッツ・レクイエムは、全くこちらに関心を示さず、ただ静かに歩み続ける。惰性とした動きながらもその場の空間を支配するほどの威圧感を放っていた。 「やれやれだぜ……」そう心の中で呟くしかない承太郎は、カミツキガメの体でもどかしさを感じていた。強烈な爪も、本来の承太郎の圧倒的なスピードと力を発揮するにはほど遠かった。 そして、さらなる困難が承太郎に襲いかかる。チャリオッツ・レクイエムの影響で、承太郎の肉体はさらに無理に変貌を遂げる。カミツキガメとしての限界を超え、進行する不調和な変化は彼の体を無理やり引き裂いていく感覚だった。彼は再びスタンドの矢を手に入れようともがいた。しかし、魂がそれを拒絶するたびに、彼の意識はさらに遠のいていく。 時を止めることすらできないこの状況で、承太郎は次第に命を失っていった。もはや抵抗する術もなく、生命の灯火が消えていく。 やがて、空条承太郎は完全に動きを止め、地面に横たわった。それを見ても、シルバー・チャリオッツ・レクイエムは何も言わず、相変わらず無言で歩み続ける。どこへ向かうとも知れぬその歩み、その存在はまるで運命そのものを示すようだった。 チャリオッツは歩み続ける…… ◀to be continued……