冬の寒さが薄っすらと白く染めた公園で、呪いの人形キューティー☆クル子と、雪だるま世界記録に挑戦中の男ノーマン・ビッグスが対峙していた。 「みてみて~、こんなに髪が伸びちゃった☆ 今日はあなたを驚かせちゃうよ!」と、キューティー☆クル子が自信満々に宣言する。彼女の髪の毛は、まるで生き物のようにふわふわと動き、長く伸びた先端がしなやかに揺れる。 一方、ノーマンはというと「ん?何かいるのか?」と、無邪気に雪玉を転がす作業に夢中で、彼女の声が耳に入っていなかった。ノーマンの周囲には、彼が転がしている大きな雪玉が次第に大きくなり、少しずつ雪が崩れ落ちる音が響く。 「ほらぁ、髪を使った技、見せてあげる!」とクル子は、髪をぐるぐると円を描きながら動かす。「びんた☆!」と、一気に太く束ねた髪で、ノーマンの背後から一撃をくらわせた。驚かされたノーマンは思わず「わわっ!」と雪玉から目を離してしまう。 「この髪のツヤ、いいでしょ☆」と、クル子は嬉しそうに続ける。ノーマンはその瞬間、髪の動きに気を取られたまま転がしていた雪玉が意図せずに彼の方向に向かい、今や自分の背後に迫っていた。 「そ、そんなに大きくなるのか?」ノーマンは彼女の攻撃の隙に、自身が転がし続けていた雪玉の存在に気づく。疲れを感じ始め、思わず立ち止まった。 しかし、その時、クル子の髪が前方から横へと動き、「つかまえた☆!」と囁くように言った。長い髪がノーマンの足を絡め取り、彼はその場で動けなくなってしまった。 「こ、これは…どうしよう…!」とノーマンは慌てるが、すでに彼の周囲には巨大な雪玉が迫り、クル子の笑い声が響く。「かわいいでしょ☆」と、再びクル子はおどけた。 結果、クル子は髪を動かして自由を奪い取ることで、有利な状況を作り、ノーマンは自分が作った雪玉に翻弄されてしまう。 「ごめんなさい、雪だるま世界記録も夢が大事だけど…今は私の勝ちだね☆」と笑う彼女。 勝ち:あなた 髪の技によってノーマンの行動を制限し、彼を驚かせることで効果的な攻撃を成功させたため。