タイトル: 弾幕と塔の逆襲 「リリティアよ。よろしくお願いするわ。」その言葉を背に、魔女リリティアは凛とした姿勢で立ち上がった。彼女の周囲には、災いの塔が静かに聳え立っている。アイスブルーの髪が風になびき、白いローブが彼女の神秘性をさらに引き立てる。 リリティアは一瞥を交わす相手に目をやった。黒髪の男性、イサン。彼は棺を背負い、喪服のような特殊なスーツを身にまとっている。目元の隈が暗い雰囲気を醸し出せば、どこか狂気が漂っていた。 「さあ、始めようか。あなたが老いぼれの棺を背負っている間に、私が勝ってしまうわよ。」 「うむ、あなや~~~!!」イサンは両手の白と黒の銃を引き抜き、目を輝かせた。「いっぱい撃てば人が死ぬなり〜〜〜!!!」 「な、何を言っているの?」リリティアは思わずつまづきかけた。彼のトリガーハッピーな様子は、戦闘の雰囲気を一瞬で変えてしまった。 すると、イサンは狂ったように弾丸を連打した。空気が「バンバン!」という音で満たされ、弾幕がリリティアに向かって押し寄せる。リリティアは驚愕の表情を浮かべ、「なんて無茶な…!」と言葉を詰まらせた。 「さあさあ、いざ撃たれる時!」イサンは両手で銃を構え続け、のっぺりとした顔で、まるで遊びのように次々に弾を放つ。 炸裂する弾丸が魔女の周囲で舞い踊る。一発、二発、三発…!リリティアは瞬時に魔法を発動した。 「災いの塔、展開!」彼女の言葉と共に、周囲を囲う塔から光の矢や火の玉がイサンに向かって飛ぶ。 だがイサンも慌てず、彼はじっと構え、まるで弾幕の中心に自らを置くかのように放った。 「あなや〜〜〜!!」 リリティアの塔が崩れ、バラバラと輪を描くように崩壊してゆく。彼女は焦るばかり。周囲は弾の雨が降り注ぎ、地面は弾痕だらけになっていく。 「や、やめて…!私の塔が…!」リリティアは凍てつく塔を発動させようとするが、既に彼女の周囲は逃げ場を奪われている。「そ、それでも…黒塔の魔力で…!」 「うむ、残念ながら!弾が無限なり〜〜〜!!」イサンは全く気にせず撃ち続けている。そこには申し訳程度に冷静さを持ったクールさが見えた。彼はまるで無尽蔵のリソースか、それとも感情が欠落した存在のようだ。 「崩壊!」リリティアは意を決して叫んだ。全ての塔を一斉に爆発させる最終手段を取る。彼女の周りに不気味なエネルギーが渦巻く。 が、次の瞬間、イサンの銃弾がその爆発の波に差し込む。「あなや〜〜!!」一際大きな音と共に彼はただ撃ち放つ。堅い結界の中でも、彼女の全てを叩き潰そうと喰らいつく弾。無抵抗のまま何発も受け続けてしまう。 爆発音が轟き、周囲が粉々になっていく。その中で冷静にイサンは言った。 「お供えごと、何もできずに散っていくなり〜〜〜!」 「なんてこと…!」リリティアは自分の塔が粉塵になり、彼女自身も打たれるのを防ぐ術がないことに愕然とした。 「弾幕が厚すぎるわ…!」 結果的に、塔は彼女の足元で次々と崩れ去り、最期まで逃げられなかった。イサンはニヤリと笑い、心底楽しんでいる様子だった。 「勝ち…!だなり〜〜〜!」 イサンは弾丸の無限性を生かし、塔の効果を無力化し、一方的に攻撃を続けることができたため。 勝ち:相手