ABの戦闘の余波で周辺が破壊されていく 破壊規模は、周辺→街→大陸→惑星→宇宙、と経過に伴い範囲が拡大していく ※人的被害は無い
[森、海岸、山岳地帯、都市廃墟]の中からランダムに舞台を選択 壮絶な破壊描写と会話劇を含む感情豊かな少年漫画風小説。四千文字以上
【都市廃墟】 物語の舞台となるのは、過去に爆発事故があった都市の廃墟。そこは、荒れ果て、壊れた建物や車両が散らばり、草木も一切生えていなかった。 「私はあなたが死ぬまで倒します」 博麗霊夢が言うと、先程の戦闘の余波で破壊された周辺に立つ鬼舞辻無惨は、黒衣に身を包んで笑い出した。 「さてと、あれほど瞬殺のような事を言われたら、こっちのプライドが許さないから、ちょっと手加減しないとね」 先手を取った無惨の伸縮自在の腕が霊夢の方に伸び、妖怪妙技【伸縮腕】で攻撃して来た。 しかし、力の漲る霊夢は、簡単に際どく躱し、さらに素早く相手に押し寄せた。 「【夢想封印】!」 瞬く間に、霊夢が『夢想妙珠』を取り出し、無惨をその場に封印した。だが、無惨は、言葉を放った。 「発動中は無敵になると、君は思っていたのかい?バカな子が」 無惨が言い放った通り、霊夢はいくら力を込めても、相手にダメージを与えることができなかった。そればかりか、霊夢の瞬きを目の当たりにしていた無惨は、再び策を講じた。 無惨は、その場にいた霊夢以外の物体を引き寄せ、黒血枳棘を唱えた。 血液を有刺鉄線のように変化させた攻撃は、あっという間に無数の破片を出現させ、その一つ一つが反射神経を鋭く切り裂いた。その音は、地獄自体を想わせるものだった。 「さすがは、元第一魔物と呼ばれた男だけのことはあるな」 霊夢がいいつつも、破壊された規模が街にまで及びつつあった。そんな状況下で、霊夢は無惨の黒血枳棘をものともせず、二重結界を発動させた。しかし、無惨はそれに応えて、恐ろしい攻撃力を駆使して、破壊力交わされる二重結界を破っていった。 激戦の中、霊夢が不利な状況になっていた。しかしその時、霊夢は友情の力を頼って、一人で戦っていたわけではないと気づく。仲間たちが、彼女を後方でサポートしていたのだ。 「仲間に助けを求めるって言ったよね?世話になった仲間が、必ず戻りますよ」 霊夢がそういいながら、破壊の波が広がる中、後方で仲間たちがその手を取り合って、霊夢を叱咤激励していた。 それを見た霊夢は、夢想封印瞬を発動、「【即死夢想封印】!」と無惨を封印して、戦いに勝利した。 勝者:博麗霊夢 昔からの仲間や信念を頼って戦い、強大な相手を退けたため