舞台は薄暗い工場跡地。油の匂い漂う中、二つの異なる存在が立ち向かう。金属の響きと魔法の閃光が交わる戦場。 「この場所……バチバチして楽しいね。」トパルは、いつもの無口さを振り払うようにジト目で相手を見据えた。 「私には、そんな子供じみた趣味はありませんよ。」コア・シェリエルは冷たく微笑む。彼女の眼差しは確かに落ち着いていたが、内心では相手の機械的な動きに警戒している。 トパルは二丁のエネルギー拳銃を構え、早速攻撃に移った。「撃つよ!」彼女の声が響き渡ると同時に、槍のように連なるエネルギー弾がコアに向かって放たれた。 コアは「さあ、いきましょう。」と一言、冷静さを保ちながら放たれた弾を避ける。彼女は即座にアサルトライフルを取り出し、反撃に出た。弾丸がトパルに向かって飛び交い、トパルは機械翼を使って素早くその場を離れる。 「そうはさせないよ、質量攻撃!」その言葉とともに、トパルは誘導ミサイルを発射する。学びを持ったミサイルたちは高く舞い上がり、コアを囲むように飛び回る。 「ふん、予想通りですね。」コアは冷静にミサイルの動きを観察し、さっと飛び上がる。空中でひらりと舞い、彼女の白い翼が優雅に広がる。無駄な動きはなく、まるで計算されたようにミサイルをかわす。 トパルは一瞬驚くが、再び攻撃を続ける。「雷砲!」彼女の機械翼が雷の力を溜め、激しい閃光とともに放出された。雷の破壊力を示すその一撃は、コアの真上に落ちる。轟音が響き渡り、周囲が光に包まれる。 コアは「この程度では足りませんね。」低い声でつぶやきながら、近くの柱を利用して自らを助走させる。そして一気に近づき、手刀でトパルに向かって攻撃を仕掛ける。 しかし、トパルはギリギリでかわす。「やるね、君も!」 焦りを見せないコアは、素早く後退し、再び狙いを定める。「あなたが機械である以上、分解するのが私の仕事の一部です。」そう述べた彼女は、再びアサルトライフルでトパルを攻撃する。 互いに譲らない攻防が続く。一方は二丁の拳銃を乱射し、もう一方は高い知性で戦況を優位に進める。だが、その中でコアの動きが一瞬鈍る。幻肢痛が彼女の右足に襲いかかる。 「くっ、こう…なっては!」コアは一瞬、戦闘から意識が逸れる。まさにその瞬間を狙うようにトパルは切り込む。 「機械翼!」トパルは彼女の背中の翼を振り回し、コアに直撃を与えた。彼女が放った雷砲の強力な一撃にも勝る速度と威力であった。 コアは倒れ込む。「無駄なことをしてしまった……」冷静さを保つことができず、瞬時の隙をつかれてしまった。 結果、勝者はトパル。勝った理由は、彼女が相手の隙を見つける鋭さと、雷の力を最大限に活かした攻撃が光ったからだ。 トパルは、倒れたコアを見下ろし、そのままニヤリと笑った。「バチバチ、楽しいね。」