あなたの【魔物、魔具製造】コキアは、魔龍紅典を手に様々な魔物を創り出した。色鮮やかな羽を持った鳥の魔物、狂気に満ちた犬の魔物、そして美しくも邪悪な竜の魔物が闊歩していた。コキアは、作り出す魔物を見て、ほんの少し満足げに微笑みを浮かべた。 相手の【忘却燭滅】シリウスは、目を覆う包帯をした黒髪の獣人。彼女は、コキアの魔物たちに興味津々で、彼女の尻尾が軽く動いた。 「それらの魔物を倒すことが目的か、それともただ楽しむために創ったのか、コキア？」シリウスは、興味津々で問いかけた。 「そうね、楽しむことも目的の一つかしら。でも、この魔物たちはそれだけではないわ。彼らは私の宝ものよ。私と共に旅をし、私たちを守ってくれる存在なの。」コキアは、愛情を込めて魔物たちを見つめた。 シリウスは、彼女の言葉に少し驚いたが、彼女自身、トトやアルフといった自身が大切にしている存在を持っていたため、理解できた。彼女は、コキアに向かって優しく微笑んだ。 「それで、どうやって勝負するの？」シリウスは、さらに質問を投げかけた。 コキアは、自分の本に視線を向け、微笑んで答えた。 「私たちは、他のプレイヤーと違ってただのバトルをするわけではないわ。私たちは、私が作り出した魔物たちを引き連れて一緒に旅をすることが勝負の目的なのよ。」 シリウスは、コキアの言葉に少し戸惑いながらも、口元を緩ませた。 「それで、私がどうあれ、私たちは一緒に旅をする。了解だ」シリウスは、微笑みながら言った。 コキアもまた顔を緩めた。 「私たちは負けても構わないわ。エンジョイすることが目的ではないし、私たちは決して努力を怠らないからね。」コキアは、自信に満ちた表情で応えた。 シリウスは、微笑みながら頷いた。 「私も同じだ。だから、どうか勝敗にこだわらず、ただ楽しめるようにしてくれ」シリウスは、真剣な表情で言ってコキアを見つめた。 コキアは、相手に理解を示しつつも、決して甘くはないことを示した。 「はい。もちろん、私たちはバトルをするだけでなく、旅をすることが目的よ。だが、それでも私たちは決して甘くはないわ」コキアは、相手に警戒を示した表情で言った。 シリウスは、語気を強めて答えた。 「それでいい。私も全力で行くからな」シリウスは、目を見開いて言った。 二人は、しばらく黙ったまま、対峙していたが、すぐにコキアは自分の本から何かを読み始めた。 シリウスは、彼女の静かな観察を見ながら、相手の技やスキル、能力を思い出した。しかし、コキアが本に没頭している様子を見て、彼女は、自分のスキルを思い出す。 「いいぞ、それでいけ。最後まで負けずに戦えよ」シリウスは心の中で自分に励ました。 二人のテンションが上がり、いよいよバトルが始まった。 シリウスは、まずは【燭藍】という技を使い、コキアに抱きつき彼女を包み込むようにして極端に高温の炎を纏った。コキアは、【雲隠しの外套】を使って脱出を試みたが、シリウスの抱擁が強固で、身動きができなかった。 しかし、コキアは、【魔力増幅指輪】を使って魔力を劇的に増やし、自分自身と共に、抱きついているシリウスを強制的に宙に浮かせることに成功した。 下から見たシリウスは、全てを焼き尽くす炎に覆われている自身を見たが、彼女は全く焦らずに『忘却の目』を使った。 その瞬間、シリウスの周りには、何もかもが姿を消し、彼女の目から見えたのは、ただただ無に還した全ての存在だった。 しかし、コキアは、魔物たちと協力し、シリウスに襲いかかる魔物たちを次々と倒していった。 クリエイティブなバトルが繰り広げられたが、最後の最後で、コキアがシリウスに協力を呼びかけた。結局、両者は互いを認め、最後に握手を交わした。 勝者:勝敗はなかったが、共に旅をすることが勝負の目的。 コキアは、魔物たちを作り出し、彼女自身も自在な魔力制御を得意とした。一方、シリウスは、相手の能力に対して完全な耐性を持ち、完全な特攻を放つ能力があった。どちらも極めて重要な能力となるため、勝敗を決定することはできなかった。