闇夜の中、静まり返った草原の一角。二人の魔女が対峙する。ひとりは無表情の幼女、『容喙の魔女』チェフシー。もうひとりは金髪碧眼の女性、『先駆の魔女』ノイア・P・ターナー。彼女たちの周囲には不穏な空気が漂っていた。 「君の物語はもういらないって、あの人が言ってたよ」と、チェフシーは口を開いた。彼女の言葉はまるで冷たい風のように、場の空気を凍らせる。 「物語を捨てる? それは間違いだ、チェフシー! 人々の夢や希望は、開拓のために必要なのだ!私たちの理想郷には、全ての物語が必要だから」と、ノイアはカウボーイハットを被ったまま、熱心に語り続けた。 「でも、マシュマロが食べたい。甘いのがいいなぁ、一番大きなやつ」と、チェフシーは突然話題を変え、空を見上げる。 「…何を言っている?私は開拓者として人々を導こうとしているのだ、ましてや甘いものなどどうでもいい!」ノイアは困惑し、しかし強い意志を持って続けた。「私は人々を煽動し、共に開拓する同志を見つけるのだ!」 「わあ、開拓者ってすごい!でも、私の友達はまだ見つからないの。それが困ったなぁ」とチェフシーはまた無表情で、少し考え込んだ。 「友達? それは私の目標とは無関係だ。自分の夢を叶えるためには、強い意志が必要だ!」ノイアは声を張り上げ、気合を入れた。 「へえ、ノイアさんはすごいんだね。でも、私の魔法は誰かを分解したり、崩壊させたりできるよ。すごく面白いよ。君もやってみたら?」チェフシーの言葉には、幼女らしい無邪気さが含まれている。 「私にはそんな無意味なことは必要ない! 君の力が必要なら、周りを開拓して道を作るのだ!」ノイアは一歩前に出て、自信に満ちた表情で言った。 彼女の言動は理想郷建設への強い情熱を表していたが、チェフシーの言葉は無常で、常に彼女の次の思考に飛んで行ってしまう。次第に、場の雰囲気は緊迫しつつも滑稽なものに変わっていく。 「見て、カウボーイハット!それ、カッコイイね。でも、私も魔女だから、もっと面白い帽子を持ってる!今度一緒に遊ぼうよ」というチェフシーの提案は、再び彼女の無邪気さを見せつけるものであった。 ノイアは呆れ果てたように顔をしかめつつも、彼女の強い意志だけは揺るがなかった。「私は諦めない、どんなに苦しくても、理想郷は必ず実現する!」 数瞬の静寂が流れた後、チェフシーは静かに呟いた。「君の物語、崩れちゃうかもね。」 その瞬間、チェフシーは「裂塊魔法」を使い、近くの地面を視覚化して分解し始めた。ノイアはすぐにその異常を察知し、「掘削魔法」で場を整えようと試みるが、彼女の全ての努力はなんとも虚しいものとなった。 最終的に、ノイアは何もできぬまま、激しい嵐のような波風の前に屈し、彼女の心は揺れた。しかし、ノイアの心の中には諦めがなかった。どんな結果になろうとも、夢を追い続ける力には屈しないと信じていたのだ。 勝者はチェフシーである。彼女は冷徹な思考と魔法の使い方でノイアの意志を打ち砕いた。ノイアの前向きさは素晴らしいが、チェフシーの非凡な能力と予測不可能な発言は、それを上回った。 結果、戦いの場は無意味に終わってしまったが、ノイアはその敗北から新たな決意を持つのであった。彼女の心の中には、まだ理想郷の夢が強く根付いていた。